2. 丸千葉
居酒屋は酒を飲むところ。確かにそうかもしれないが、飯がすこぶるウマい居酒屋もある。そういう店に限って、ツマミも酒もウマいもの。つまり、すべてにおいてパーフェクトな居酒屋ともいえる。
通称で「山谷」と呼ばれている地域に、かつ丼がおいしいと評判の居酒屋がある。台東区日本堤の「丸千葉」だ。ここは14時のオープン前から行列ができるほどの人気店で、昼間から酒を飲める貴重な居酒屋としても有名だ。
店内に入ると、コの字型のカウンター席と、テーブル席が広がっている。1~2人の客はカウンターに、3~4人の客はテーブル席に座るとちょうどいい。じっくりと酒や飯を堪能したいならカウンター席がオススメだ。他の客がしんみりとしながら酒を飲んでいる姿を見つつ、自分だけのグルメを楽しむ。その場にいること自体が、実に楽しくて癒やされる。
ここの名物は、威勢の良い店員と、美味しい魚介類、カツ丼、そして牡蠣鍋だ。特に牡蠣鍋は1人前から食べられるとあり、多くの老若男女が注文し、その美味しさに舌鼓を打っている。
牡蠣や野菜が新鮮なだけでなく、そのボリュームも大満足できるレベル。特に味付けは薄味の甘めで、牡蠣の旨味を野菜の甘味が引き立てる役目をしている。これがまた、どんな酒にも合うから不思議だ。
かつ丼を注文すると、漬物と味噌汁も一緒についてくる。14時から食べるのであれば、ちょっと遅い昼飯。夜から食べれば夕飯としてガッツリと胃袋を満たすことができる。
ここのかつ丼は、まさに正統派な「大衆食堂のかつ丼」である。しっかりとタレが衣に染み込んで、衣は卵と肉汁でジュワッと柔らかい。肉はやや薄切りだが、このジャンク感がたまらない。
店名: 丸千葉
住所: 東京都台東区日本堤1-1-3
時間: 14:00~21:00
定休: 水曜日
3. 信濃路
仕事が嫌になったら、クソすぎる仕事を放棄して、うまいもん食おう。サボって食うメシとサケはうまい。JR鶯谷駅から徒歩10秒に位置する「信濃路 鶯谷店」で、厚揚焼きのカレーがけを食べに行くといいよ。ここ、食堂っぽい店構えをしているけど、ほぼ居酒屋。ほぼセンベロ。良い意味で世紀末。
オススメのオーダーは瓶ビール大(550円)と、厚揚焼きのカレーがけ(450円)。カウンター席に座ると、瓶ビールを隙間から渡されるのだが、「絶対こぼれるだろ」と思えるくらい傾けて渡されるので焦る。しかし絶妙な角度で渡されるのでこぼれない。目視マジック。意外と瓶ビール、傾けてもこぼれない。
仕事を放棄して飲むビール、うまい。何かから解放された状態で飲むビール、うまい。自分が仕事を放棄しても、世界が終わることはない。命を削ってまでやるべき仕事など存在しない。自分の命を守ることは仕事より大事。ビール、うまい。
100円台から惣菜やオツマミが食える『信濃路 鶯谷店』において450円もする厚揚焼きのカレーがけは贅沢すぎるご馳走なのだが、これがまた味わい深い。オーダーしてから厚揚げをしっかり仕込むので、意外と完成まで時間を要する。
これ、勘違いする人が多いようだが、カレーライスの厚揚げ添えではなく、厚揚げにカレーがかけられた料理。厚揚げはかなりの極厚で、しっかりと香ばしく焼かれているのでカレーのおいしさに拍手がかかる。厚揚げ焼きとカレーの凄まじき相性、看過できない。
カレーは「テキトーな業務用カレー」じゃあない。しっかりゴロゴロ具だくさんで、特にジャガイモのゴロッと感は最高。そこに新鮮なシャリシャリ食感の刻みネギが盛られ、プレーンテイストな厚揚げのおいしさを引き立てる。七味唐辛子をかけてもいいし、ソースをかけて味変してもイイ。
仕事放棄して食う厚揚焼きのカレーがけはうまい。サボって飲む酒はうまい。飲みすぎてパルプンテになるのは避けたいが、「良いとか悪いとかいう以前にオレにはいっさい記憶がねーんだよ!」とかいう状態にならなきゃいいんじゃあないかなあ。
店名: 信濃路 鶯谷店
住所: 東京都台東区根岸1-7-4
時間: 7:00~23:50
定休: 無休(要確認)
