“想い”で巻き込み、相手を縛らない。資格維持費を無料にし続ける決断の裏側
—— 自分のメソッドを広めてくれる認定講師の方を選ぶ際、不安に思う方も多いと思います。どのような基準で選ばれたのでしょうか。
現在は認定講師が70名ほどおり、そこから資格を取得した方が8,000名以上います。認定講師を選ぶ際は、基本的には人間性を見ています。メソッドを広げることは「想いの連鎖」でもあります。
私の経験上、女性向けのビジネスにおいては単に儲かるという話よりも、想いに共感して一緒に仲間になっていくことのほうが大切になる場合が多いです。そのため、ビジネスに共感していただけて、信頼でき、コミュニケーション能力のある素直な方を選びました。
また、ビジネス力が元々ある人を巻き込むことも意識しました。ゼロからビジネス力を育てるのは大変です。最初のサービスを作る際には、自分のエゴを乗せずに客観的に判断し、いざ拡大していくタイミングでは強い想いで人々を巻き込んでいく、そのような形をとっています。
—— コミュニティを運営する上で、何か独自のルールや工夫はありますか。
よく言われるのが、ものすごく自由度が高いということです。例えば、うちのスクールに所属している方々が、パーソナルカラーなど他のメソッドを自分のスクールで教えることも許可しています。
似たメソッドを自分で新しく作ることは商標登録などで権利を守っていますが、他のメソッドを取り入れることは、その方のプラスになるので縛る必要はないと考えています。皆さんが自由に活動することでウィンウィンの関係になり、関わる皆さんが成長していくポイントになっていると思います。
—— コミュニティの自由度の高さに加えて、資格維持費なども徴収していないとお聞きして驚きました。ビジネスとして考えると、定期的な収入源を手放すことになりますよね。資格維持費を無料にし続ける決断をした最大の理由は何だったのでしょうか。
ビジネスの立ち上げ当初からの一貫した強い想いである「遠くへ行きたければ、みんなで行きなさい」という考えを貫くためです。
資格を取得した方は、月々無料で新しい理論を学べる動画などが保存された「書庫」を閲覧できるシステムにしています。新しい理論が分かったらどんどん更新されていき、皆さんはそれをずっと無料で学び続けることができます。
そのシステムを維持するには社員の給料や管理費もかかりますし、普通なら年会費として維持費を取るところです。それがあれば年間一定の売り上げが立ちますから、私自身も悩み続けました。しかし、それでもいただかないというのは、私なりの決心です。
自分一人で利益を独占するのではなく、みんなで遠くへ行き、より多くの人を幸せにするという目的を達成するためには、このシステムを無料で見放題にすることが必要だと考えています。
—— 事業の規模が大きくなると、裏側の仕組みづくりも必要になってくると思います。どのような工夫をされていますか。
規模が大きくなるにつれて、事務局の管理システムは必ず必要になります。最初は自動送信のシステムなどを構築していましたが、維持費もかかっていました。ちょうど新しいシステムを多額の費用をかけて開発しようとしていたときに、MOSHさんのシステムに出会いました。コストをかけずに導入できただけでなく、クレジットカード決済に加えて銀行振込の入金確認(消し込み)まで自動化できるなど、労力がかからないシステムが充実していました。
ビジネスを大きくしていくと、本来のお客様と向き合う時間よりも、事務作業に追われてしまうという悩みを抱える方は多いはずです。私自身も、システム開発にかかるコストや固定化されてしまう仕様に難しさを感じていました。MOSHさんの場合は、クリエイターの声を柔軟に取り入れてシステムをアップデートしてくださり、私たちがお客様に向き合う時間を生み出してくれるので、本当に助かっています。
—— 最後に、これから自分のビジネスを広げていきたいと考える皆さんへメッセージをお願いします。
皆さんそれぞれに情熱をお持ちだと思います。先ほどもお伝えしましたが、私の経験上、女性は“想い”に共鳴して伸びていくことが多いです。「あなたの人生が良くなるために、私はこういうことをやっていきたい」という胸の内を、照れずに発信していってください。
ビジネスにおいては「これをやったらこうなるよ」という事象だけを伝えがちですが、そのさらに向こうにある「それを通して人生を輝かせたい」といった想いこそがエネルギーになります。それがあったときに初めて、他の人が「いいな、私も広げたいな」と思ってくれるのです。ぜひ、ご自身の想いを乗せてどんどん発信していただければと思います。
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