トップで崩し、ボトムで締める定番を、バランスで新しく|ビームスF/ディレクター 西口修平さん

「『ブルックスブラザーズ』のポロカラーシャツは自分の永遠の定番であり、昔からよく着ています。17ハーフというオーバーサイズを選び、首や肩周りにかなり余裕を持たせ、ふわっと膨らみのあるシルエットを意識。対してボトムはジャストサイズの[517]を合わせました。トップスで崩したバランスをボトムで調整した、独特なプロポーションが気に入っています。またブルーストライプのポプリンシャツは、ドレスシャツのような雰囲気も持ち合わせていて、[517]が自然とドレスアップした見え方になるのも面白いですね。足元のカウボーイブーツは、もともとはワーク寄りですが、エキゾチックレザーはドレスの要素。クロコのベルトも含め、今回のミックススタイルを引き締める小物として申し分なしです」
シャツ/ブルックス ブラザーズ、パンツ/リーバイス、シューズ/ジャスティン、ベルト/ザソール、Tシャツ/ヘインズ、時計/パテック フィリップ(すべて本人私物)
フレンチ的なミックス感をいまの価値観で表現してみました|オーベルジュ/デザイナー 小林学さん

「パナマシャツ[マルコ]は、白と黒の2色展開なのですが、それぞれ白ワインと赤ワインをテーマにした新作です。1800年代後半から1900年代初頭に流行したアール・ヌーヴォーの図案からヒントを得たブドウの刺繍を前身頃に施しました。2種類の糸を使った細かい柄で、かなり手間がかかっています。デニムは[ボウ]というモデルで、クラシックなフレンチワークのシルエットと、旧きよきアメリカのガシッとした生地感を融合させました。『フレンチの気分でデニムを穿く』を、いま表現するとこうなるかなと。インナーのボーダーTを半袖シャツから出す着方は、90年代の渋谷・原宿で見かけたストリートのスタイルが原風景です」
シャツ5万8300円、ジーンズ3万8500円、カットソー3万1900円、帽子2万6400円、シューズ11万5500円/すべてオーベルジュ(スロウガンTEL03-3770-5931)
歳を重ねるとともに変化するスタイリングの妙|マークメーカー/ブランドディレクター 柳雅幸さん

「昔はBDシャツに坊主で帽子、みたいな決まったスタイルが多かったんですが、そろそろデニムにシャツみたいな合わせもいいかなという気分になっています。だけどあえてストレートにまとめないという意味で、[501]ではなくカットオフした[517]をセレクトしました。あとはグリーンのTシャツを選ぶ少しナードなスタイリングも、自分の体型の変化に合わせて徐々に増やしていきたいです。そういうちょっとズレた着こなしで、らしさを出すのが40歳を超えた僕のファッションテーマかなと思っています」
シャツ/ペイデイ2万900円(マークメーカー https://payday.m-shop.jp/)、パンツ/リーバイス、カーディガン/ジエルダーステイツマン、Tシャツ/ユーズド、シューズ/トリッペン、ソックス/ノダル×ロフトマン、眼鏡/ジャックデュラン(すべて本人私物)
セオリーを裏返し天邪鬼にフレンチを香らせる|コミュニケーションプランナー 安武俊宏さん

「シャツとデニムがテーマということで、ちょっと天邪鬼にシルクシャツとホワイトデニムでコーディネイトしました。ゆるっとしたオーバーサイジングのシルクシャツは、黒地にドットという少しフレンチっぽい雰囲気が気に入っていて、それを主役に全体をまとめました。パンツは10代の頃から買い足し続けている『リーバイス』[501]のホワイトデニムをセレクト。ここでも少しフレンチ感を意識しています。大きめのトップスは細身のパンツで引き締めるイメージですが、セオリー通りなら色の濃淡は上下逆ですよね。そのあたりも天邪鬼です」
シャツ6万6000円/トーナイ(トーナイ info@tohnai.jp)、パンツ/リーバイス、シューズ/ジェイエムウエストン、ソックス/インターナショナルギャラリービームス、ニット帽/キジマタカユキ、眼鏡/バディオプティカル(すべて本人私物)
テーラードとカジュアルのあいだを素材でやわらかくつなぐ|鎌倉シャツ/エリアマネージャー 庄子晃功さん

「デニムとシャツの着合わせでも、コテコテのヴィンテージには振らずに、テーラードとカジュアルのミックスを意識しています。その中で大事にしたのが素材感で、デニムに合わせるならざっくりとしたリネンシャツがいいですね。あとは普段アイビーやトラッド寄りのスタイルが多いんですが、オールドギャルソンのジャケットを軸にフレンチをミックス。エスプリを効かせた柔らかい雰囲気になるようにレギュラーカラーのシャツを選びました。タイもレジメンタルではなくニュアンスカラーにして、いわゆるアイビーとは少し距離を取っています」
シャツ1万6500円/鎌倉シャツ(メーカーズシャツ鎌倉 TEL03-5449-7647)、デニム/リーバイス501、シューズ/ポールセンスコーン、ソックス/メゾンエボヤージュ、ジャケット/コムデギャルソンシャツ、タイ、チーフ、ベルト/すべて鎌倉シャツ(すべて本人私物)
シルエットは気楽に細部で引き締める|スマートクロージングストア/マネージャー 姫野賢次さん

「シャツは普段からゆったりしたシルエットのものを選ぶことが多いですが、今日着ているモノも身幅の広いボックス型。暖かくなって外を歩くことも増えてきたので、動きやすくて脱ぎ着もしやすい、気楽なアイテムとして重宝します。合わせたペインターパンツもライトオンスなので、これからの時期には穿きやすく、シャツと合わせた時のバランスも程よいです。シャツを羽織るとき、基本的にインナーは無地のTシャツ。特にネックの開きは気にしていて、全体のスタイルに合わせて少しゆるいものを選び、リラックスした印象にしています。あとはネックレスを足すなどアクセサリー類で、ルーズになりすぎないようバランスを取るようにしています」
シャツ2万900円、パンツ2万9480円、Tシャツ8580円/すべてフェローズ、シューズ11万円/ヴァスコ、ネックレストップ5万6980円/フェローズ(すべてスマートクロージングストア原宿店 TEL03-3406-0012)
デニムはスラックスで西海岸をさりげなく|シップス/プレス 伊藤誠さん

「トレンドの5ポケットのワイドシルエットデニムではなく、あえてデニムスラックスを軸にコーディネイトしました。もともとパンツ専業のブランドの1本だけあってシルエットがものすごく綺麗。オンスが軽いので落ち感もいいですね。そこにウエスタンシャツとチマヨベストをサンプリングしたスウェードベストを重ね、モカシンやベルトでもネイティブアメリカン要素をプラス。コスプレっぽくならない、あくまでファッションとしての西海岸スタイルを楽しみたいです」
シャツ1万9800円/シップス、パンツ3万9600円/イカイ×シップス、ベスト14万3000円/チンクアンタ×シップス、ベルト3万7400円/アルベルトルティ×シップス、シューズ3万9600円/ポルペッタ×シップス、スカーフ1万2100円/マルセル ラサンス(すべてシップス インフォメーションセンター TEL0120-444-099)
(出典/「2nd 2026年6月号 Vol.218」)