最終決戦では「味を変えた」ネタに
――最終決戦は金属バットさんとの対戦でした。会見では、多田さんが桑原さんにネタ選びをまかせたとおっしゃっていました。2本候補があったそうですが、披露しなかったネタは対立系の漫才だったんですか?
桑原 そうですね。かたちとしては同じです。
――桑原さんは、なぜ別の方向性のネタを選んだのでしょうか?
桑原 賞レースのネタ披露って基本的に2本までなんですよね。3本って特殊というか。2本連続でやるとお客さんが慣れてきちゃうんで、そうなったときに「味を変えたい」というのがひとつ。
そしてもうひとつは、お客さんはあの緊張感のなか何本もネタを見ているから絶対に疲れてる。今までのネタより、分かりやすくて笑いやすい“おバカで砕けたネタ”のほうがいいかな、と思って選びました。
多田 僕はどちらか悩んで、最終的にまかせたので「ナイスチョイス!」という感じでしたね。
桑原 普段は絶対に多田がネタを決めるんですよ。それをあのときだけ「お前決めていいよ」と言ってきたから、「こいつ責任取るのめっちゃイヤなんやろな」って(笑)。怖かったんやろうなと思います。
多田 やっぱり分からないので(笑)。

――会見でもおっしゃっていましたが、桑原さんが乗るか乗らないかもあったと。
多田 そうですね。
桑原 ゆにばーすの川瀬名人が分析上手で、僕らにも「このネタが賞レースに向いているんじゃないですか」とか言うてくれるんですよ。それがあるからか、(多田が)本番直前に「川瀬から『3本目あのネタにして』ってLINE来てないかな?」とスマホを探していました(笑)。
多田 監督になってくれる人おらんかなと思いまして(笑)。
桑原 僕ら情けないですけど、本番直前はバタバタしていました。
トットが昨年の敗退で学んだこと
――いや、素晴らしい戦いでした。あらためて、今回披露した対立形式の漫才は、4分ではなく6分だからこそ生きるネタだったのでしょうか。
桑原 そうですね。4分だと厳しいですね。
多田 空気や行間で持っていけるタイプのネタなので、ギュギュッとして見てもらうよりは、6分あるほうが面白く表現できるんかなと思います。
――会見で、このようなスタイルのネタは、最初ウケていなかったとおっしゃっていました。いつ頃種ができたのでしょうか?
桑原 『M-1グランプリ』が終わってからですね。それまでは「M-1出たい」とか「オーディションに合格したい」とか、試験に受かりたいモチベーションがあったんですけど、そこをやめるというか、もういいかなって。「いいと思う人もいるし、よくないと思う人もいるでいいやん。自分ららしくやろう」となり、よりふたりの素がグッと出てきた感じがします。
多田 「捨て身の強さ」や「知らんがな精神」はあったかもしれないですね。無欲の勝利じゃないですけど、多分そうなったときが一番強いんかなって。

――おふたりのニンを出す漫才をするなかで、転機はありましたか?
多田 去年、セカンドの「ノックアウトステージ32」(予選)でボロボロに負けたんですよ。今思ったら、去年って「これで勝てるっぽいよね?」みたいな選択をしたんですけど、そうじゃなかったなって。「今の僕らこれなんです!」といった強さが必要やったんやな、と勉強になりました。それがあったからこそ、今年の振り切り方ができたかなと思いますね。
桑原 受かろうとしたら受からない。不思議ですね。「これで落とせます?」ぐらいの気持ちじゃないとアカンねんなと思いました。
多田 去年めっちゃ負けたことが、いいきっかけやったような気がします。
――今後、どんな漫才師になりたいですか?
多田 劇場で出番をもらったときに、知名度があると、モニターに名前が出るだけでお客さんが拍手をしてくださるんです。ルミネでも千鳥さんやかまいたちさんはそんな状態。皆さんのように「見られてうれしい」と思っていただける芸人になりたいです。
桑原 今ってルミネに出ても「なんでこの子らおるん? よう分からへんけど、まあ面白いやん」くらいの感じなんですよ。千鳥さんやかまいたちさんなど、大先輩に違和感なく並べられるようになりたいです。
写真・文:浜瀬将樹
なお、「THE SECOND ライブツアー2026」の開催も決定。6月2日(火)の東京・よみうりホールから全国10カ所を豪華メンバーで回ります。
公演概要
『THE SECOND ライブツアー2026~今、全盛期の漫才師達~』
<東京公演>
日程:6月2日(火)
時間:①14:45開場/15:30開演②18:15開場/19:00開演
場所:有楽町よみうりホール
出演:①はりけ~んず、囲碁将棋、金属バット、吉田たち、ツートライブ、ななまがり、シマッシュレコード、三拍子、ハンジロウ、エル・カブキ
②ザ・パンチ、ツーナッカン、囲碁将棋、タナからイケダ、金属バット、吉田たち、ツートライブ、マシンガンズ、三拍子、リニア
<福岡公演>
日程:6月12日(金)
時間:①14:45開場/15:30開演②18:15開場/19:00開演
場所:福岡国際会議場 メインホール
出演:パタパタママ、囲碁将棋、金属バット、ツートライブ、トット、ちょんまげラーメン、マシンガンズ、三拍子、高校ズ、ブルーリーバー
※①②出演者共通となります
<大阪公演>
日程:7月5日(日)
時間:①11:45開場/12:30開演②15:15開場/16:00開演
場所:COOL JAPAN PARK OSAKA WWホール
出演:①シャンプーハット、囲碁将棋、スーパーマラドーナ、Dr.ハインリッヒ、金属バット、吉田たち、ツートライブ、トット、黒帯、ヤング
②シャンプーハット、囲碁将棋、ラフ次元、タナからイケダ、モンスターエンジン、金属バット、吉田たち、ツートライブ、トット、ヤング
<札幌公演>
日程:7月12日(日)
時間:①15:00開場/15:30開演②18:00開場/18:30開演
場所:札幌市教育文化会館 大ホール
出演:ザ・パンチ、LLR、囲碁将棋、金属バット、ツートライブ、吉田たち、ななまがり、トット、マシンガンズ、リニア
※①②出演者共通となります
<石川公演>
日程:7月20日(月・祝)
時間:①12:30開場/13:00開演 ②15:30開場/16:00開演
場所:石川県小松市 團十郎芸術劇場うらら 大ホール
出演:LLR、囲碁将棋、金属バット、ツートライブ、トット、ちょんまげラーメン、シマッシュレコード、黒帯、マシンガンズ、カナメストーン
※①②出演者共通となります
<沖縄公演>
日程:8月1日(土)
時間:①12:15開場/13:00開演②15:45開場/16:30開演
場所:那覇文化芸術劇場なはーと 大劇場
出演:シャンプーハット、囲碁将棋、金属バット、モンスターエンジン、ツートライブ、ちょんまげラーメン、セルライトスパ、マシンガンズ、ハンジロウ、カナメストーン
※①②出演者共通となります
<仙台公演>
日程:8月7日(金)
時間:17:45開場/18:30開演
場所:東京エレクトロンホール宮城 大ホール
出演:はりけ~んず、レイザーラモン、囲碁将棋、Dr.ハインリッヒ、タモンズ、金属バット、ツートライブ、セルライトスパ、マシンガンズ、三拍子
<名古屋公演>
日時:8月22日(土)
時間:① 9:45開場/10:30開演② 13:15開場/14:00開演
会場:岡谷鋼機名古屋公会堂 大ホール
出演:はりけ~んず、ザ・パンチ、ツーナッカン、モンスターエンジン
トット、Dr.ハインリッヒ、タモンズ、吉田たち、リニア、ヤング
※①②出演者共通となります
<熊本公演>
日程:8月30日(日)
時間:12:15開場/13:00開演
場所:熊本城ホール メインホール 出演:囲碁将棋、タナからイケダ、金属バット、吉田たち、ツートライブ、トット、黒帯、マシンガンズ、 ブルーリバー、カナメストーン
<新潟公演>
日程:9月6日(日)
時間:①12:15開場/13:00開演②15:45開場/16:30開演
場所:りゅーとぴあ・劇場
出演:ツートライブ、囲碁将棋、金属バット、トット、吉田たち、ザ・パンチ、ラフ次元、 タモンズ、はりけ~んず、マシンガンズ
※①②出演者共通となります
<兵庫公演>
日程:9月23日(水・祝)
時間:①12:15開場/13:00開演②15:45開場/16:30開演
場所:明石市立市民会館 大ホール
出演:①ツートライブ、囲碁将棋、金属バット、タモンズ、ななまがり、タナからイケダ、吉田たち、モンスターエンジン、マシンガンズ、ヤング
②ツートライブ、囲碁将棋、金属バット、タモンズ、ななまがり、吉田たち、モンスターエンジン、スマイル、ラフ次元、マシンガンズ
<東京公演>
日程:10月9日(金)
時間:①14:45開場/15:30開演②18:15開場/19:00開演
場所:有楽町よみうりホール
出演:①レイザーラモン、囲碁将棋、金属バット、ツートライブ、吉田たち、黒帯、三拍子、ヤング、リニア、エル・カブキ
②LLR、囲碁将棋、金属バット、ツートライブ、吉田たち、トット、黒帯、マシンガンズ、高校ズ、ハンジロウ
【チケット料金】
前売:5,000円(税込) 当日:5,500円(税込)