・最後の気になった「男のロマン」
ひと通り料理をそろえて席に着いたら “宴” になってしまった。ってわけで昼から宴と行きましょ~!
それにしても、ルチの皿の占有率が高いな。インドのナンに匹敵する大きさ、一体どんな味がするんだろう、はじめて食べるから楽しみだ。
まずはニハリから。牛のすね肉を骨ごと使っているので、旨味が強く味が濃い。その濃さをスパイスで和らげている。これトマトとデミグラスソースと合わせたら欧風のビーフシチューになる。クローブやカルダモンと合わせるとニハリだ。つまり、これはバングラデシュのビーフシチューだな。
ここでお店の人が裏技を教えてくれた。カットレモンを出してくれて、これを絞ると味が変わると仰る。実際に絞って食べてみると、強い酸味が加わって旨味がギュッと引き締まった。
肉の旨味だけでなくスパイスの香味も引き立っている。これは断然カットレモンありの方が美味しいな。
続いて、次に強くおすすめされたのがチャトポティだ。これはニハリとはまったく逆のベクトルの美味しさ。ひよこ豆と野菜の甘さが特徴で、少し口に含むとニハリの肉々しさが一掃され、まろやかな甘さが口に広がる。
そしてチキン・レザラ。チキンカレーと聞くと、汁気の多い日本式のチキンカレーをイメージしてしまうが、カレーソースがほとんどなくて、鶏肉を煮込むだけでも立派なカレーだ。ココナッツやヨーグルトと共に煮込まれた鶏肉は柔らかく、ほのかに甘い。
ここでルチの登場です。見た目にカラッとしているけど、実は表面に油をまとっている。生地はパリパリで、インド料理でいうところのプーリに当たるのかも。
これをちぎってエッグ・ダルに浸して食べる。ダルのもったりとした食感と、サクサクとしたルチの食べ合わせは絶妙。互いに味と食感を引き立て合っている。
一応ご飯とも合わせて食べたけど、ルチの方が断然私の好みだったので、次回はご飯なしでルチ一択だな。
最後に、スイーツのジラピを頂いた。ほかのお店で同じモノを食べたことがある。それがとにかく甘すぎて悶絶したので、ぶっちゃけそれほど期待せずに食べたところ……。
ここのは違う! 前に食べた甘いだけのものと違って、表面は全然甘くなく、パリっとした歯ざわりが心地よい。
甘くない? と思ったら、中からシロップがジュワリと出てきた。これが本当のジラピなのか!? 甘さと食感の両方があって本当の美味しさを発揮するスイーツだと理解した。これは美味しい!
満足して帰ろうとしたところで、壁に貼ってあるメニューのひとつが目に入った。あれはナニ!?
「ドキドキ 男のロマン」だと!?
これが何かを知らずに帰るわけにはいかない! 気になって、夜、眠れなくなってしまう。「これはなんですか?」とお店の人に尋ねたら、デーツ(ナツメヤシ)を使ったジュースとのことだった。
なぜこの名前になったのか? それは謎だ。なぜなら、正体を知った時点で満足してしまって、ネーミングの由来を聞くのを忘れてしまったから……。いずれまた行ってお伺いしよう。
それからテーブルに排煙設備があったので、焼肉もやっているのかも尋ねてみると、今はバングラデシュ料理を専門にやっているそうだ。それで外観に焼肉屋感がなかったのにも納得。とにかく本場バングラデシュ料理を楽しめる、美味しいお店である。
・今回訪問した店舗の情報
店名 アリファ ハラルレストラン
住所 埼玉県越谷市蒲生旭町10-3
時間 11:00~15:00、17:00~22:00
定休日 水曜日
執筆:佐藤英典
Photo:Rocketnews24
