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【対談連載】カリタス女子中学高等学校 校長 萩原千加子

【対談連載】カリタス女子中学高等学校 校長 萩原千加子

●こぼれ話


 授業中におしゃべりしっぱなしの女の子が校長に。ご自身でも想像されていなかった人生と語る萩原千加子さん。でも、その表情は充実感で溢れている。自分に寄せられた期待に懸命に応えようと、誠実に一つ一つ取り組んできた結果だろう。
 萩原さんはこれまで多く人と出会い、たくさんの愛を受けて歩んできたことが分かる。その始まりはご両親であり、そしてカナダからやって来た3人のシスターの影響がとても大きいと話された。たくさんの愛を受けてきたことは、萩原さんの誇りであり、パワーの源であり、宝物なのだと強く感じる。それは、誰かのためにという思考の基盤になっている。また、生徒の皆さんや卒業生の方々が、誰かの力になりたいと思いやりを持って行動できるということを、とても嬉しそうに語ってくださった。
 1953年、カナダから日本の復興のために人生をかけて来てくださった3人のシスターがいたことは大変な驚きであったが、その精神が脈々と受け継がれていることもとても素晴らしく思う。そして、その継承者の一人が萩原さんであり、萩原さんの思いが伝播し受け継がれている。
 小さい頃は先生によく叱られていたという萩原さんだが、校長先生になり、愛に溢れた生徒をたくさん世の中に送り出した。ここまでに至る努力は凄まじいものがあるのだとしても、校長先生らしくないエピソードには親しみが湧くし、ちょっと勇気を与えてくれた。
 取材後は、お互いの子育てについて話が及び、エピソードを聞きながら笑いあった。「甘えてきているのね。そのままでいいのよ」。萩原さんはそう言って、甘えん坊のわが子の自立を心配する私を勇気付けてくださった。子育てに限らず会社組織でも、人が成長していく過程にどう関わったら良いのか、一つの正解はない。ただ、双方の納得感は大切だと、萩原さんの助言を聞きながら改めて思った。
 取材日は、あいにく強めの雨が足元を濡らす。けれど、何とも言えない清々しさと充実感を胸に帰路についた。萩原さんのポジティブさから明日への活力を受け取った気がした。さあ、次は私が誰かにお裾分けする番だ。(奥田芳恵)
心に響く人生の匠たち
 「千人回峰」というタイトルは、比叡山の峰々を千日かけて駆け巡り、悟りを開く天台宗の荒行「千日回峰」から拝借したものです。千人の方々とお会いして、その哲学・行動の深淵に触れたいと願い、この連載を続けています。
 「人ありて我あり」は、私の座右の銘です。人は夢と希望がある限り、前に進むことができると考えています。中学生の頃から私を捕らえて放さないテーマ「人とはなんぞや」を掲げながら「千人回峰」に臨み、千通りの「人とはなんぞや」がみえたとき、「人ありて我あり」の「人」が私のなかでさらに昇華されるのではないか、と考えています。
奥田喜久男(週刊BCN 創刊編集長)
<1000分の第393回(下)>
※編注:文中に登場する企業名は敬称を省略しました。
配信元: BCN+R

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