「昔はどこでも吸えたのに……」
受動喫煙リスクの懸念による法改正で、飲食店や公共の場所が禁煙化し、ここ数年で喫煙者を取り巻く環境は大きく変化しています。自宅での喫煙においても同様で、周囲への配慮が求められる時代のシフトに、喫煙者の肩身はますます狭くなる一方――。
そんな中、株式会社エルゴジャパンは、家庭での喫煙に着目タバコ専用スモーククリーナー「SMOKE ZERO(スモークゼロ)」を2026年5月20日より販売開始しました。
同日には都内で発表会が行われ、実機のお披露目とともに、これからの新しい喫煙スタイル「パーソナルクリア分煙」を提案。ゲスト登壇者のジャーナリスト・堀潤氏のコメントを交えながら、実機デモンストレーションも行われました。
堀潤氏が語るタバコ事情と分煙の悩み

2020年4月に施行された改正健康増進法により、病院や学校、行政機関の敷地内は全面禁煙になりました。また飲食店でも条件を満たしていない場合、屋内は原則禁煙に。受動喫煙防止の動きが進む一方で、喫煙者は喫煙場所を探すのに一苦労する場面も多く見られるようになりました。
「平成13年のNHK入局当時は、デスクでも喫煙可能だった時代。隣席は非喫煙者の上司で、その向こうに換気のための窓があったんです。つまり、上司をフィルターのように経由して煙を出していた状態。いま考えるととんでもないことです(笑)」
ゲスト登壇者のジャーナリスト・堀潤氏は、30年来の愛煙家として自身のアナウンサー時代を振り返り、苦笑を交えつつこう切り出しました。そして家庭内などプライベート空間での喫煙環境について、「誰かを傷つけてはいけない覚悟が求められる」としつつも、喫煙者としてのリアルな葛藤を吐露します。

「いま、ベランダといっても極端に暑かったり寒かったりで、ちょっと外に出て吸うのも制約が加わってきている。また、ひとりのプライベート空間になった時にその気持ちって保たれるのか、と。人はそこまで正義じゃないので、ついいいだろうとか、やっぱめんどくさいな、とか思ってしまうんですね」
堀氏は、個人のモラルやマナーだけに頼る分煙には限界がある現状を課題として提起しました。
データが証明する家庭内分煙の「すれ違い」

タバコの先端から出る副流煙には、人体に影響を与える有害物質が多く含まれます。これらが空間に広がれば非喫煙者にも影響を与えるため、堀氏の述べた「周辺を傷つけるかもしれない」という不安は、医学的な観点からも裏付けられています。
株式会社エルゴジャパンの福田裕二氏は、法改正にともなう喫煙事情の変化について次のように述べました。

「2020年の改正健康増進法で、公共空間の受動喫煙対策は大きく進歩しました。一方で、調査によると現在、一日の中でもっとも喫煙本数が多い場所は自宅という結果が明らかになっています。つまり、喫煙場所の中心は家庭へと移ってきているということです」

しかし同社の調査では、同居する非喫煙者の約半数が健康不安やニオイへの不満を抱えている事実も分かっています。実際に、喫煙者の約7割がベランダや換気扇の下に移動するなど家族へ配慮しているものの、その想いが届ききらずに「認識のズレ」が起きているのが実態です。

福田氏は、「我々は決して喫煙を推奨しているわけではありません。配慮し合いながら、喫煙者と非喫煙者が共生できる空間を提供していきたい」と、家庭内の我慢と孤立を解消す同社が提唱する「パーソナルクリア分煙」の必要性を強調しました。
