●国内累計販売台数1億台を突破 一人一台アンカー製品を持っている計算に
冒頭登壇した代表取締役CEOの猿渡歩氏はまず、同社の最近の取り組みについて説明。
アンカーグループ製品の国内累計販売台数が1億台を突破したことや、売上高も2025年12月期で過去最高の830億円を達成したことを報告。目標は1000億円とのことで「一人が約一台アンカー製品を持っているという計算になる。しかし、今回お伝えしたいのは、これら数字の凄さではなく、その重みです」と語る。今後も製品の品質維持管理に努め、「使う」から「捨てる」まで啓発活動を続けていくことを改めて示した。
そんな中で、目玉となったのが独自の「Neo Lithium-ion Battery(NLB)」だ。
●トータルで安全性を高めた新たなバッテリーセル「NLB」
壇上で「セルが良ければ安全とは考えていない」と語る猿渡氏。NLBは、バッテリーセルの品質を極限まで高めるだけでなく、難燃性の素材を採用し、バッテリーマネジメントシステムにも改良を加えることによって、トータルで高い安全性を備えた形式といえる。
巷では従来のリチウムイオン電池よりも安全性が高いとされる「半固体/準固体バッテリー」が数を増やしてきた印象だ。しかし、セル内部の電解質の固形率がどれほどなのか、明確な定義は設けられておらず、すべてが安全かというとそうとも言えない。
そして、「釘刺し試験」を通過することが安全性を示す一つの基準とされるが、アンカーは半固体のような代替素材を用いずにこの試験を通過した。これは、他社と大きく異なる点だ。
続いて壇上に立った執行役員 コーポレート本部 本部長の井田真人氏は「この新バッテリーセルを開発するにあたって、製造プロセスそのものを見直した」と語る。
釘を刺しても平気なのは、バッテリーセルの品質を高めたことも一つある。中国本社内にラボを設け、さらに製造現場も一元管理。全工程を可視化する独自システムを全サプライヤーに導入するなどし、業界史上最高レベルの基準で不純物の含有を抑制したという。
このほかにも、経年使用時の劣化防止や、熱安定性の向上と内部ショート発生時の熱暴走リスクの低減を実現。
バッテリーマネジメントシステムは、セル一つひとつを秒単位で個別に監視することで、これまで以上に微細な異常まで検知できるように進化。検知した異常を記録してその程度に応じて製品自体を一時的にロックまたは強制的に使用できなくする機能を実装したという。さらに、充電回数が増加すると充電制限電圧を自動で調整。これらを専用アプリでモニタリングできるという。

