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『実家に帰らせていただきます』の置き手紙→『自分史』を書き始めた俺が見つけた答え

『実家に帰らせていただきます』の置き手紙→『自分史』を書き始めた俺が見つけた答え

思い当たる節が、思い出せない

便箋の他に、何の置き手紙もありませんでした。喧嘩をしたわけでもありません。最後に話したときも、俺はテレビを見ながら『今日も疲れた』と言って、いつも通りソファから寝室へ向かいました。妻はキッチンで皿を洗っていたはずです。スマホを開いて電話をかけました。コール音は鳴りますが、出てくれません。義実家にかける勇気は、まだありませんでした。何が悪かったのか、何が引き金だったのか、思い出そうとしても出てきません。それ自体が答えなのかもしれない、と、そのときの俺はまだ気づいていなかったのです。

検索バーに打ち込んだ言葉

ノートパソコンを開いて、検索バーに『妻が怒っているときの対処』と打ち込みました。出てきたのは、見飽きるほど見慣れた助言ばかりでした。『話を聞く』『感謝を伝える』『家事を分担する』。

次に『家事分担の平均』を調べました。共働き夫婦の家事分担は、女性側に7割以上が偏っているのが平均だと、画面に表示されました。俺は7割どころか、0割の側でした。言い訳のように『営業職の残業時間』も検索しました。確かに俺の残業は平均より多めでしたが、それを盾にしてきた自分が情けなくなったのです。『夫婦のやり直し方』『妻が出て行ったときの連絡』。検索を重ねるほど、画面の向こうにいるのは、俺と同じ立場の男たちでした。

配信元: ハウコレ

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