相場の話を持ち出されて
少し考えて、私は事実だけを返すことにしました。
「1対1って、最初に約束しましたよね」
追加するつもりはありません。後出しで価値の話を持ち出されて応じてしまえば、約束そのものが意味をなくしてしまう気がしたからです。返ってきたのは、こんな一言でした。
「ものには相場があるので」
約束よりも相場が上に来る。その考え方に、ついていけませんでした。それでも攻撃的にならないように、私はもう一度だけ打ちました。
「相場が気になるなら、送る前に言うべきでしたよね」
そのあと、こちらのメッセージは届かなくなりました。アカウントを見にいくと、私はブロックされていました。
そして...
送ったアクスタは戻ってきませんでしたが、不思議と惜しくはありませんでした。あの程度の損で、約束を平気で覆す人と縁を切れたのなら、むしろ安いものです。
あの「ものには相場があるので」という一言が、どんなつもりだったのかは今でもわかりません。けれど、もう考える気にもなりませんでした。私は約束を守っただけだったから。
それからは、募集の文面に条件を全部書いてから取引するようにしました。たったそれだけで、その後の交換はどれも気持ちのいいものばかりです。あの人と縁が切れて、私の推し活はようやく軽やかになりました。
(20代女性・会社員)
本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。
(ハウコレ編集部)
