・今日の主役GTI
最後には、専用コースでのGTIの試乗体験もさせていただいた。
本来なら自分で運転する場面なのだが、私は遠慮した…。自分が渋滞の原因になる未来の方が鮮明に見えたからである。
そこで近くにいたベテランそうなおじさまにお願いし、助手席へ乗せてもらうことに。
扉が閉まる……その瞬間、私は昼に食べたニンニク多めの台湾ラーメンを思い出した。密室である。私は走行性能よりも先に、自分の呼気の行方が気になった。
まぁいいや……。実際、車は驚くほど静かで、加速も停止もなめらか。
正直、めちゃくちゃ楽しい。
コーンの間をスイスイと駆け抜けていく、その運転技術にも感心させられた。「車は詳しくない」と言い続けてきた私だが、なるほど、車好きが熱狂する理由も少し分かった気がする。
・手に入れたのは……
とはいえ、今回の取材で最も印象に残ったのは、やはりフォルクスワーゲンの裏側だった。
イベントには車好きの記者も多く、目を輝かせながら、たくさんの質問をしていた。その横で私は、8メートルの棚を見上げたり、部品のピッキング作業を眺めたりしていたわけだが、同じ景色を見ていても、人によって刺さるポイントはずいぶん違うらしい。
それでも、物流や整備の現場を見て、そのうえで実際に走りを体験したからこそ、多くのファンがGTIに熱狂する理由を少しだけ理解できた気がする。
「手に入れたのは、知と力。」
Golf GTIのキャッチフレーズを借りるとしたら、今回私が手に入れたのは、きっと “改めての工場見学魂” と “GTIへの好奇心の芽” だろう。
参考リンク:フォルクスワーゲン ゴルフ GTI
執筆:夏野ふとん
Photo:RocketNews24.
