300億円の壁を越えるサイバー社の資金力
楽天グループは「楽天市場」や「楽天カード」、「楽天銀行」などの金融事業が好調を維持する一方で、モバイル事業の赤字が経営を圧迫。3年前から球団売却が噂されてきた。
球界事情に詳しい外資の投資銀行筋によれば、これまで楽天が球団売却を打診したのは、自社電波が届かないエリアで回線を借りているKDDI、地元大手のアイリスオーヤマ、それとは別線で楽天グループにも出資しているサイバー社。しかし「売り値が300億円」に設定され、すべての交渉が暗礁に乗り上げた。
日本で過去最大の球団買収は'04年にソフトバンクが福岡ダイエーホークスを買収した際の200億円。次が'02年のTBSでマルハからベイスターズを140億円で買い、'11年にDeNAに65億円で売却した。それらと比べても東北楽天の譲渡価格は破格に高い。しかし、サイバー社はモバイル事業への巨額投資で財務が圧迫されていた楽天に対し、'23年5月に実施された第三者割当増資に応じ、友好的に100億円を出資している。
この事実上の"先払い金"に加え、赤字が続いた「ABEMA」事業が競輪チャンネル(ウィンチケット)連動の車券販売サービスなどで黒字に転じた。そこで新たなフェーズに移行したと判断し、楽天球団の買収に方向転換したという。
同社グループの幹部が、こう語る。
「藤田氏は今年12月でABEMAの代表取締役社長を退く予定。狙いの一つが球団オーナー就任のための環境整備。監督が大魔神なら、きっとウマく行く!」
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