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高さ150m地下6階、エレベーターのためだけの巨大タワーとは? 日本オーチスの大人の社会科見学に行ってみた

高さ150m地下6階、エレベーターのためだけの巨大タワーとは? 日本オーチスの大人の社会科見学に行ってみた

・あの気まずさも解消されないかな

さらに、超高層ビルなどで導入されている「行先階運行管理システム」など、最新技術についても紹介された。

利用者が乗車前に目的階を入力し、同じ階へ向かう人を効率的に振り分ける仕組みで、待ち時間の短縮につながるという。日本ではまだ珍しいが、アメリカや中東では比較的よく見られるシステムらしい。

たしかに、エレベーター前で待つ時間は、場合によっては気まずい。商談や取材を終えて「それでは失礼します」と別れたあと、エレベーターが来るまで続く微妙な雑談タイム。あの時間を上手につなげられる人を見ると、ニュース番組のアナウンサー並みの尺管理能力だなと思う。

できればオーチスさんには、乗った後に扉が閉まるまでの絶妙に気まずい時間も解決していただきたいところである。

・声を大にして言いたい

ここまでエレベーターの最新技術や業界の話を聞き、十分興味深かった。だが、正直なところ私が見たいのはここでしか見られない裏側である。

そう思っていたところで、ついに施設見学の時間がやってきた。

最初に案内していただいたのはコンストラクショントレーニングセンター。

エレベーターの据付や改修に関する技術研修施設だ。2025年に開設されたばかりで、実際の設備を使った研修が行われているという。

今回はメンテナンス作業の様子も見学させてもらい、普段なかなか見ることのない光景にワクワクする。

エレベーターを支えるさまざまな進化についても紹介していただいたのだが、なかでも印象に残ったのが、エレベーターを動かす「フラットベルト」だ。

一般にはほとんど知られていない部品だが、従来のワイヤーロープと比べて耐久性や屈曲性に優れ、寿命は約2倍になったという。メンテナンス性の向上や省エネにも貢献しており、エレベーターの安全性と快適性を支える重要な技術のひとつだ。

食品などでよく見かける「〇%増量しました!」のような分かりやすい話題ではない。しかし、誰もが日常的に利用するものの中にも、こうした知られざる企業努力が数多くある。裏側好きとしては、そんな “縁の下の進化” こそ声を大にして伝えたくなるのである。

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