・テストタワーで輝く参加者の目
続いて訪れたのは、パーツセンター。
ここにはエレベーターに使われる数多くの部品が保管されており、24時間体制で全国へ出荷しているという。
個人的には「珍しい部品とか見せてくれないかな」と期待していたのだが、見えるのは大量の箱。多くの部品が整然と保管されており、我が家も見習わねばと思わず反省した。
そして、いよいよ今回のお目当て、テストタワーである。
エレベーターをテストするためだけに建てられた巨大な塔。地上39階、地下6階、高さ約150メートルで設立当時は世界最大級だったそうだ。
本当はもっと高くしたかったらしいが、成田空港が近く、航空法の制限があったため上には伸ばせない。そこで地下を深く掘ったという。こういう話、好きだ。
最近はコンピューター上で多くの設計やシミュレーションができるようになったものの、最終的には実機を動かして安全性や性能を確認する必要がある。そのための施設がこのテストタワーなのだ。多くの参加者が、このタワーに目を輝かせていた。
実際にエレベーターに乗せてもらい、展望室へと向かった。
この日はあいにくの曇り空だったが、天気が良ければ筑波山まで見渡せるという。
・何気ない日常は当たり前じゃない
普段は何も考えずに乗っているエレベーター。しかし今回は、それらを支える裏側を見せていただいた。
そのせいだろうか……帰りに乗ったエレベーターは、「安全が当たり前じゃない」といつもより少しだけ緊張した。
そして扉が閉まるのを待ちながら、ついエレベーターの中を見回してしまった。普段は見ない裏側を知ると、何気ない日常も少しだけ面白くなるものだ。
