寒い砂浜でもアリを探し続ける“本物の探求家”

──第2弾「アントマン篇」に登場するアリ探求家の島田拓さんについて教えてください。
「島田さんが砂浜に寝そべるのは実際の探求スタイルです。冬の撮影で非常に冷たい砂浜だったのですが、待機中も島の中へアリを探しに行っていました。心からアリ探しを楽しんでいらっしゃって、まさに探求を続けること自体が島田さんにとっての心の豊かさなのだと思います」
──柳楽さんとの共演はいかがでしたか?
「島田さんがあまりにも楽しそうなので、カメラが回っていないところでも、柳楽さんのほうから話を聞きに行って2人で話し込んでいました。柳楽さん自身も新しい出会いを大切にされているので、CMを通じて心豊かになっていたのではないかと感じました」

──数多くの候補から島田さんを選んだ理由は?
「心の豊かさのバリエーションを広げるためです。制作チームでは豊かさを『プロセスを楽しむか/結果を楽しむか』『静的か/動的か』といった軸で整理しています。島田さんは“静的×プロセス”を象徴する存在であり、その豊かさが映像でも伝わりやすいと考えお願いしました」
CMを超えて広がる「この広い広い世界で。」

──今後はどのような展開を予定していますか?
「今後は“動的×結果”に当てはまる方など、多様な展開を考えています。また、テレビCMだけでなく、ラジオやSNSなどさまざまな接点を通じて多様な心の豊かさを感じていただけるキャンペーンにしていきたいです」
──古川さん個人として、特に注目してほしい場面はありますか。
「個人的には、『船出篇』の音楽と映像が重なる場面に注目してほしいですね。30秒版の前半はワクワクするようなイントロから始まり、途中でドラムの音に合わせ、水面や鳥などの映像が一瞬ずつ切り替わります。音と映像が非常にきれいに重なっていて、水面や鳥、世界の広さ、爽快感、冒険への高揚感が、短いカットのなかに詰め込まれているんです」
──最後に、視聴者へメッセージをお願いします。
「ぜひ、『自分だったら何に心が動くのだろう』と考えながら見ていただきたいです。CMを楽しんでいただきつつ、『自分にとっての豊かさは何だろう』と考えるきっかけになればうれしいです。『世界はおもしろい』『人は違うからこそおもしろい』と少しでも感じていただけたら本望です。次回作は秋頃を想定していますので、ぜひ期待していてください」
取材・文/横山博之

