■ 杏ジュリア卒業からわずか数カ月──新体制を応援し始めたファンに突きつけられた“突然の終わり”
今年3月に杏ジュリアが卒業した際、ファンは「新体制でまたここから走り出せる」と信じていた。
しかし、その期待からわずか数カ月で突きつけられた今回の活動終了。2026年夏のツアーから12月の「ときクリ」、そして2027年春のラストライブまで──あまりにも整然と並んだ“終わりまでの道筋”は、ファンの心に大きな戸惑いを残した。
「新体制になってから1年ほどで綺麗に着陸するスケジュールが、最初から引かれていたのではないか」
そんな見方が出てくるのも無理はない。どれだけ人気や実績があろうとも、あらかじめ決められた猶予期間(出口)が来れば事業を引き取る──そんな事務所側のドライな判断システムが存在するのではないか、という声がファンの間で静かに広がっている。
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■ FRUITS ZIPPER台頭とTikTokバズ依存の限界──女性部門が苦戦した市場環境
この割り切りの背景には、スタプラ女性部門を取り巻く「外部の市場環境の変化」という決定的な要因がある。
かつて超とき宣が「すきっ!」で切り拓いた「SNSバズ×王道かわいい」というビジネスモデルは、今やASOBI SYSTEM所属のFRUITS ZIPPERや、地下アイドルの雄であるiLiFE!といった外部勢力に、市場の主導権を大きく奪われてしまった。その象徴となったのが、新設された大型音楽賞「MUSIC AWARDS JAPAN(MAJ)」での明暗だ。超とき宣はノミネートされながらも落選し、同賞の「最優秀ガールズアイドルカルチャーアーティスト賞」に輝いたのはFRUITS ZIPPERだった。
バズ依存の先行逃げ切りが通用しなくなり、公の舞台でも後発に一歩の後れを取ってしまった。この市場での苦戦と、前述したEBiDANへのリソース集中という外形的なデータは、事務所が「勝てる市場への選択と集中」をより現実的に進めているのではないか、という見方を強めている。
