油性マジックの『マッキー』や、水性ボールペン『サラサ』などの文具で有名なゼブラが、紙にも書けるスタイラスペン『スタイラスツーウェイ』を7月31日に発売する。Apple PencilのようにiPadに書けて、そのまま水性ボールペンとして紙にも書けるのが特徴。価格は1万6500円。替え芯は2本入りで1500円。
切り換え不要で、iPadと紙の両方に書けるペン
「お手元の紙に、何か書いてください」と言われて、つい自分の名前を書く。
「続いて、横にご用意しましたiPad miniにそのまま書いてください」と言われて、半信半疑でそのまま書いて驚いた。なんと水性ボールペンの状態のまま、スタイラスとして書けるのだ。これは便利。一本で、切り替え操作なしにiPadと紙の両方に使えるのだ。
紙のノートと、iPadを併用している時に、通常のペンでiPadに書こうとしたり、逆にApple Pencilで紙に書こうとしたことはないだろうか? 筆者はある(笑)
勉強で、iPadと紙のノートを利用している人や、CAさん、医療従事者の方など、忙しい仕事の現場で、iPadにも紙にも書きたい人は数多くいると思う。そうした場面でこの製品は、非常に役に立つだろう。価格は1万6500円と安くはないが、Apple Pencilが1万3800円〜2万1800円することを思えば妥当かもしれない(傾きセンサーや感圧センサーはないから、Apple Pencilとしての機能は同等ではない)。

筆者が試用していた範囲では、Apple Pencilとして使っている時にインクが出たことはなくて、タブレットの表面は汚れなかった。紙に書く際は、ジェルインクの水性ボールペンと同じ感じ。さすが、筆記具のメーカーだけあって、重心も半分より前にあり、持ちやすさを感じる。
開発に足掛け5年。70種のペン先インクの組み合わせと、400種のインク潤滑性バランスをテスト
ゼブラの新規研究開発室の田中義明さんによると、紙の場合は『ボールが回転して、インクが出る』、iPadのガラスフィルム上だと、『ボールが回らず、インクが出づらい』。

この『インクが出づらい』という特徴を追及して、70種以上のペン先と、インクの組み合わせを試し、さらに400種以上のインクの粘度のバランスを試したそうだ。水性ボールペンに深いノウハウを持つゼブラならではの取り組みだ。開発にはトータルで5年を要したという。

この研究は、本社敷地内にある研究施設『Kaku lab.(カクラボ)』で行われた。

Apple Pencilをはじめ、スタイラスは数多く世の中に存在するが、筆記具を作り続けて130年近い歴史を持つゼブラが研究開発したという価値は大きいと思う。
