【マニアの総評】ご当地麺の旨さを決めるのは「だし」と「物語」だった
北海道・山形・沖縄と、日本列島を一気に縦断した今回の3杯。食べ比べてみて改めて感じたのは、「ご当地麺の主役は“だし”である」ということ。山形の親鶏だし、北海道のかつお昆布だし、沖縄のかつおだし——スープこそ違えど、どれも「その土地の出汁文化」を一杯に凝縮しています。
そしてもう一つの共通項が「物語」。鹿児島×沖縄の共同開発、二日かけて乾かす麺、肉ナシの肉そば。作り手の背景を知ってから食べると、旨さが一段深くなるのがご当地麺の醍醐味です。1位の沖縄丸豚ラーメンは、まさにその“物語”と“手軽さ”、そして淡麗に見せて旨い裏切りで頭ひとつ抜けました。
さらに今回は火をほとんど使わないカンタンちょい足しアレンジもご紹介しました。どれも“のせるだけ”で栄養も彩りもアップし、夏バテ気味の食卓を助けてくれる組み合わせです。冷たく〆た山形のそばや北海道のざるで涼を取りつつ、あえて汗をかきながら沖縄の一杯をすするのも一興。お好みの“ご当地の物語”を、ぜひ食卓で旅してみてくださいね!
文・撮影/大和イチロウ
