スマホがScanSnapになる『ScanSnap Camera』
もうひとつの目玉が『ScanSnap Camera』。モバイル版ScanSnap Homeから使える新機能で、スマートフォンのカメラで撮った紙文書を、ScanSnapが培ってきた画像処理技術でスキャナー品質に仕上げる。向き補正やカラー自動判別、背景除去といった基本機能は無料。
そしてScanSnap Cloud+に加入していれば、折れや紙面のカーブをAIが伸ばす『フラット補正』と、スマホ撮影にありがちな影をAIが消す『影けし』が使えるようになる。

つまり、一番安いSプラン(月額980円)にさえ入っておけば、スキャナーのない外出先でも、撮影した資料が高精度に補正されてScanSnap Cloudに集約される。会議で配られた資料、取材先で受け取った書類、自宅に届いた紙。デスクのScanSnapと、出先のスマホカメラ——入り口がどこであっても、同じ場所に、同じ品質で、検索可能なデータが揃っていく。この『集約』の価値は大きい。もちろん取り込んだデータにも手書きOCRやAIファイル名生成が効くから、『後から探せて、すぐ使える』状態で手元に残る。

なお、ScanSnap Cameraの利用にはiOS/iPadOS 18以降またはAndroid 12以降と、バージョン4.0.0以降のScanSnap Homeアプリが必要だ。
980円で『探す・考える・整理する』が外注化できる
プランは利用量に応じてS/M/Lの3つ(月額980円/1,980円/2,980円)。Sプランには1か月の無料トライアルもある。

仕事の効率が売上に直結する職種なら迷う必要はない、ということだ。大量の領収書や契約書を扱う経理事務所や法律事務所。取材資料とゲラの山に埋もれる、筆者のような編集者・ライターのように、効率が上がった分だけ売上が増える、あるいは仕事の時間が減る職種なら、書類を『探す・考える・整理する』時間が月に1時間減るだけで980円は余裕でペイする。電子帳簿保存法やインボイス制度で書類のデータ化が事実上必須になった今、手書きOCRとAIファイル名生成は、事務仕事の道具として実に強力だ。
一方、趣味や自宅用途なら、必要かどうかは人それぞれだろう。ただ、学校のプリントや保険の書類、家電の保証書といった家庭の紙が検索できるようになる便利さに加えて、ScanSnap CameraのAI補正が付いてくることを考えれば、980円のSプランは加入する価値がある。まずは無料トライアルで試してみるのがいいと思う。