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猛暑で前頭葉が疲れる!?「脳の夏バテ」の心理学

猛暑で前頭葉が疲れる!?「脳の夏バテ」の心理学

前頭前野は“脳の司令塔”

脳バテを理解する上で欠かせないのが、前頭前野の存在です。前頭前野は額の裏側にある脳の領域で、人間らしい高度な機能を担っています。

例えば、感情をコントロールする、衝動を抑える、集中力を維持する、計画を立てる、優先順位を決める、相手の気持ちを考える、といった働きをするところ。

心理学では、これらをまとめて「実行機能」と呼びます。

実行機能は、脳の社長や司令塔のような役割を担っています。ところが、この前頭前野は疲労や睡眠不足、ストレスの影響を非常に受けやすい部位なんです。そのため暑さによって脳が疲れてくると、まず前頭前野の働きが低下しやすくなります。

すると、「また同じことを言ってる!」「何度言ったらわかるの?!」と強く相手に言ってしまったり、「なんでこんなこともできないんだろう」と自分を責めてしまったりする可能性も。

本来の自分なら冷静に対応できる場面でも、前頭前野が疲れていると感情のブレーキが効きにくくなるのです。

イライラするのは性格の問題ではない

夏になると夫婦喧嘩が増えたり、職場でイライラしやすくなったりする人も少なくありません。実際、気温の上昇と攻撃性の関連については、これまでさまざまな研究が行われています。

もちろん「暑いから怒る」という単純な話ではありません。しかし暑さによって不快感が増し、睡眠の質が低下し、前頭前野の働きが落ちることで、感情のコントロールが難しくなることは十分考えられます。

精神科外来でも、「最近イライラしやすいんです」という相談の背景を丁寧に聞いていくと、睡眠不足や暑さによる疲労、脱水傾向など、直接的に関係なさそうなことが関連していることがあります。

自分の心の状態を考える時、多くの人は性格やストレスだけに注目しがちです。しかし実際には、脳のコンディションが感情に与える影響は決して小さくありません。

配信元: パラナビ

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