【進化2】軽量&スリム化を実現!トポロジー解析による「デュアル中空構造」
次なるポイントが、デュアル中空構造です。G-SHOCKは、公園で遊ぶ子供たちのゴムまりから思いついたというモジュールの中空構造によって画期的なタフネスを手に入れ、ブランドが誕生したわけですが、今作はそんなギミックを“デュアル”にしたのだとか。
小島「新しい耐衝撃構造にもチャレンジしました。センターケース内に格納したモジュールを中空構造にするだけでなく、外骨格となるメタルプロテクションケースとセンターケースの間に樹脂製ショックアブソーバーを入れ、そこも衝撃を吸収できる中空構造にしたのです」
特筆すべきは、最適化のためG-SHOCKではじめてトポロジー解析を採用したこと。
小島「衝撃力、遠心重力、振動の、グラビティマスターとして求められる3つの重力加速度に耐えるタフネス構造『トリプルGレジスト』を目指すのに、理想的な形状を数学的に導き出すシミュレーション手法であるトポロジー最適化を用いました」
(1)衝撃力、遠心力、振動の応力条件を定義し、(2)仮設計を作成して各条件下における影響を解析(赤色部分が強い力が加わっている箇所)。(3)解析によって最適な形状が導き出され、(4)出力形状を基にした再設計と(5)検証のためのシミュレーションを何度か繰り返し、(6)耐久性とデザイン性を両立した最終構造が実現されるという仕組み。
だからこそ、メタルプロテクションケースは極限までスマートに成形されているというわけ。間に挟まるショックアブソーバーも、部位によっては面でなく点で支えるなど計算され尽くした形状になっています(自分でバラして見ることができないのは、なんだか残念ですが)。

また、このトポロジー解析は上下に付属するカン足にも実施。求められる性能を保ちながら余分を削ぎ落としたことで、タフネスと軽量性の双方を追求できたといいます。
トポロジー解析により、メタルパーツの使用量を増やしながらも重量は102gをキープ。ケースサイズはシリーズ従来モデルと比べ一回り小さくなり、厚みも1mm以上スリムになっています。
小島「パイロットの方々に聞き取りを行ったところ、式典などで制服やスーツを着る機会も多く、袖口に収まりやすい時計を求めていることがわかりました。そこで今回はパーツ形状にこだわり、サイドにビスを設けず正面4カ所で固定する構造にしたことでも、薄型化につなげました」
【進化3】反射を抑えて視認性を極限まで高める「特殊形状マットダイアル」
そして3つめは、光の反射を抑えるマットダイアルの採用です。太陽の位置がグルグル変わるコックピット内でも瞬時に情報を読み取れるよう、視認性に優れたダイヤルが開発されました。
小島「独自の精密加工技術を活用し、内側で入射光を拡散して反射を抑える特殊形状のダイアルを新開発しました。高さが1mmにも満たない、複雑な形状をしたピラミッドがびっしり敷き詰められたイメージです。マットに仕上げるには塗装を施すのが一般的ですが、強い衝撃を加わると針と接触し、塗装部分が削れてしまうリスクがあるため、塗装に頼らない方法が必要だったんです」
太めの針や12時にアラビア数字を据えたインデックスも視認性は抜群。都市コードが刻まれたベゼルデザインもスッキリしていて、注意を散逸させません。
多機能でありながら情報を整理し、見やすくデザインされています。下層にソーラーパネルを置いたインダイヤルを3つ備え、うち3時位置は航空機の計器を思わせる異型で表現されています。
