■ 最も傷つくのは「残された演者」と「信じていたファン」
不祥事が起きた際、世間の視線は加害者本人に集中する。しかし実際、最も大きな不利益と精神的痛手を被るのは、何も知らなかったメンバーやスタッフ、そしてファンだ。
突然のツアー中止や払い戻し、謝罪対応──。残された演者たちは自らに非がなくても矢面に立ち、キャリアの変更を余儀なくされる。
そしてファンにとって最も残酷なのは、「好きだった曲を以前と同じ気持ちで聴けなくなる」ことだろう。初めてライブに行った日の高揚感、失恋した夜に救われた歌詞。それらの大切な思い出に、事件の記憶が上書きされてしまう。
「作品に罪はない」という議論は常にある。しかし、その作品を生み出した人間の行為を知ってしまった瞬間、スピーカーから流れる音色の聴こえ方は決定的に変わってしまうのだ。
今日報じられた事象は、単なる芸能ニュースの枠を超え、「音楽を愛するすべての人々が抱える葛藤」を改めて浮き彫りにしている。音楽界がこの連鎖を断ち切るために、今までにない本質的な意識改革が求められている。
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