◆会長退任後も“新会社トップ”に居座る?——FIFAガバナンス崩壊と「W杯売却計画」の行方
疑惑は資金調達だけにとどまらない。インファンティーノ会長が退任後、W杯の権利を握る「新会社のトップ」に自ら居座るという利益相反の疑いまで浮上しているのだ。「自分でW杯を売っておいて、自分でその受け皿のトップに座る」という出来レースが事実であれば、FIFAのガバナンスは完全に崩壊したと言える。
今後は、鍵を握るアジアやアフリカの国々が投票でどのような判断を下すかが最大の焦点となる。仮にこの売却計画が欧州勢の猛反発によって完全に頓挫すれば、インファンティーノ体制の退陣はおろか、FIFAの権力構造そのものが根底から組み替えられる可能性すらある。サッカーの魂を金で売ろうとした会長の求心力は、すでに限界を迎えている。かつてない分断の危機を迎えたサッカー界で、リネカーが10年前に鳴らした警鐘が今、世界中で重く重く共有されている。
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