約345g、6万6000円でF1.2を実現した奇跡のRF45mm F1.2
次は、RF45mm F1.2 STM。

F1.2という大きなボケ味を楽しめるのに、6万6000円という価格が魅力。約345gと、明るさの割には軽い。
初めての単焦点レンズで、人物を撮ってみたいというならとてもお勧めなレンズだ。グッと写真が上手くなった感じがすると思う。
風景などを撮るには、筆者には少々帯に短し……な感じもするが、いわゆる標準である50mmに近い画角なので、この1本で何でも狙ってみる……なんていうチャレンジにもいいと思う。

F1.2という絞り値を活かして、いろいろポーンとボカしてみると、安価な標準ズームレンズでは撮れない表現ができるから、単焦点レンズを買ったことのない人にはお勧めできる。

F1.2のRFレンズが6万6000円で買えるなんて、他にないサービスレンズだ。
ただ、欠点がないわけではない。それが、焦点距離の長さだ。最短焦点距離は0.45m。最大撮影倍率も0.13倍となっている。先のRF23mm F1.8のような最大撮影倍率が0.5倍で14cmまで寄れるようなレンズのあとに使うと「あれ? 寄れない?」となってしまう。

もちろん、RF50mm F1.2 Lが約950gあって36万8500円することを考えると、同じF1.2を45mmという近い画角で、わずか約346g、6万6000円で実現しているRF45mm F1.2は、非常に魅力的なレンズであるとともにトレードオフは存在すると言うしかない。
ポートレートで使うには非常に魅力的だが、テーブルフォトに使うと最短焦点距離が制限になるだろうが、それは仕方がないということだ。
軽量コンパクトが何より嬉しい時もあるRF28mm F2.8
さて、最後に、薄いコンパクトな単焦点レンズ、RF28mm F2.8 STMだ。

ご覧のように、最大の魅力は、フルサイズEOS Rをコンパクトにできること。
重さはわずか約120g。収納時の長さは24.7mmということで、グリップ部からほぼ飛び出さないコンパクトさを実現している。基本的に、短いレンズでも光学性能がしっかりしている分、大きく、重いレンズの多いRFレンズの中で、特異と言ってもいいコンパクトさだ。
そのコンパクトさを活かして、いつでもどこでも持って行ける。レンズ内手ブレ補正は持たないが、EOS R6 Mark IIIとの組み合わせなら、ボディ内の手ブレ補正が効くから、さほど問題はない。また、こんなに薄くても、RFレンズの特徴であるコントロールリングはちゃんと備わっているから、いつもの使い勝手を担保できる。

前ダマが小さいから、光学性能が低いように思うかもしれないが、そもそも28mm、F2.8のレンズであれば、そこまで大きな前ダマはいらない。もちろん、周辺部の影響は少なくないとは思うが、そこはRFならではのプロファイル補正でカバーできている。

こんな薄いレンズとは思えないほどパースがきれいに出るし、周辺の減光や解像度の低下も感じない。

28mmという画角にF2.8なので、開放でもさほどボケはしないが、それでも少しはボケを楽しめる。最短焦点距離は0.23mと、それなりに寄れる。
一番の魅力はコンパクトさだが、RFレンズの電子補正能力の高さのおかげで、その他の性能も悪くはない。レンズの重さに疲れた時、EOS Rを気軽に持ち歩きたい時に、1本持っていると嬉しいレンズだ。
なお、EOS R10などAPS-Cセンサーのモデルに付けると、さらにコンパクトさを満喫できる。

画角は35mm換算で、44.8mm相当。つまり、50mmより少し短い感じになるので、スナップカメラとして手頃。露出の明るさはF2.8のままだが、ボケ感としてはF4.5相当となる。
