
PlayStation 5シリーズでは、いち早くダウンロード専用機器の「デジタル・エディション」が発売されている。画像は「PlayStation 5 デジタル・エディション(CFI-2000B01)」
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「ディスク生産終了」が、ゲーム業界にどのような影響を及ぼすのか
ソニー・インタラクティブエンタテインメント(以下、SIE)は、PlayStationシリーズ向け新作ゲームにおけるディスク生産を終了すると、2026年7月1日に発表しました。生産終了の対象になるのは、2028年1月以降に発売される新作ゲームです。
現在、さまざまな業界でデジタル化への移行が進んでおり、その流れはゲーム業界にも及んでいます。今回のSIEの決定は、そうした時代の流れにいち早く対応したものと言えるでしょう。
ディスク版の生産終了は、単なる販売形式の変更ではありません。ゲームを購入する方法、遊び終わった後の扱い、コレクションとしての価値、そして「ゲームを所有する」という考え方そのものにも、大きな影響を及ぼす可能性があります。
実施までにはまだ時間があるものの、「2028年1月」という時期は決して遠い未来ではありません。現在PS5を遊んでいるユーザーはもちろんのこと、ゲーム業界全体に与える影響を想像すれば、他機種のユーザーにとっても他人事ではありません。
果たして、ディスク版がなくなった未来には何が待っているのでしょうか。現時点で考えられる「どうなる?」について、5つの可能性と問題点を探っていきます。
ゲーム価格は安くなるのか? ダウンロード専売への一本化
まず気になるのは、ゲームの販売価格がどうなるのかという点です。ディスク版が生産終了となれば、今後のゲーム提供形態はダウンロード版が中心になるでしょう。将来的にはゲームストリーミングがさらに発展する可能性もありますが、少なくとも近い将来、現在の主流であるダウンロード販売が急激になくなるとは考えにくいところです。
そして、少なくないユーザーが、「価格の低下」に期待するかもしれません。ディスク版の生産や流通には、メーカー側のコストがかかります。ディスク版の生産・流通にかかっていたコストが解消され、ゲームソフトの価格にある程度転嫁される、すなわち「ゲームの価格も安くなるのではないか」とユーザーが考えるのは無理のない話です。また、ダウンロード販売への完全移行を促すため、メーカー側が意図的に価格面でメリットを打ち出す可能性はあります。
しかし、必ずしも値下げにつながると断言はできません。現在、ゲーム業界では開発費の高騰が大きな課題となっています。そのため、ディスク生産・流通にかかっていたコストが削減されたとしても、その分が開発費の補填や利益確保に使われる可能性もあります。
ディスク版終了によって「ゲームが安くなる可能性」は考えられますが、確実に実現するとは言えません。ダウンロード版への完全移行後、メーカーがどのような価格設定を行うのは、2028年以降にユーザーが最も注目するポイントのひとつになるでしょう。
