モノづくりの魂が宿る渾身の日本メイド|Grand Seiko/Early type

1960年代までは高級時計と言えばスイスメイドが世界基準。そこで「世界最高峰の日本製腕時計を」という決意のもと、グランドセイコーの歴史が始まった。
当初は諏訪精工舎(現セイコーエプソン)が製造を担当し、名機クラウンベースのcal.3180は、日本初、スイスのクロノメーター優秀級に準拠する精度を誇り、歩度証明書を付けて発売。その後も進化は続き、1969年にはV.F.A.(超特別精度調整)であるRef. 6185や4580を、80年代後半からはcal.95GSや9Fクオーツなど高精度のクオーツ機械をリリース。また、本家クロノメーター規格を上回る「新GS規格」を設けるなど、厳格な精度管理体制を確立させた。そして1999年、独自の革新的機械「スプリングドライブ」により、世界最高峰の開発力と技術力を強く世界に示した。
写真は1964年製、GS 2ndモデルの初期型となるRef.43999。cal.430を搭載しGSではなく、“Grand Seiko”と表記された文字盤など、初期モデルの中でも極わずかな期間のみ製造された希少品だ。45万8000円(スイートロード 川崎本店TEL 044-544-8177)
唯一月面に降り立ったクロノグラフの殿堂|OMEGA/Speedmaster

「月に行ったクロノグラフ」として人気の[スピードマスター]。1965年に米国NASAの過酷なテストをクリアし、アポロ計画の公式装備品に認定された。
同モデルの初出は1957年であり、世界で初めてタキメーターを文字盤ではなくベゼルに配した画期的デザインで知られる。3つのインダイヤルとタキメーターベゼルを備えたレイアウトは、“完成形”として半世紀以上大きく変わっていない。ただし1968年からのムーブメントであるCal.861では、合理的なカム式に変更し、振動数も上げつつ耐衝撃を強めた。その後のCal.1861 では、錆に強いロジウムメッキにてさらに耐久性を向上。2021年から導入されたCal.3861では、コーアクシャル脱進機を組み込み、メンテナンス間隔の延長と驚異的な精度まで実現した。
写真は1970年製のCal.861搭載機。同年秋に生産された個体のみに存在するベゼルを搭載したスイスの宝飾店「MEISTER」とのWネームにして、タキメーター目盛りの「200」が製造ミスにより「220」となった希少品だ。159万8000円(ジャックロードTEL03-3386-9399)