大阪・よしもと漫才劇場(マンゲキ)は、若手から中堅まで、もっとも勢いのある芸人たちが毎日しのぎを削る、笑いの最前線です。この舞台で芸人が自分たちの世界観を100%詰め込み、ライブ構成、ネタ、映像に至るまで魂を燃やす公演――それが“単独ライブ”。ふだんの寄席やライブでは見られない挑戦や仕掛けが詰め込まれ、芸人のもっとも濃い“今”と“本気”を見ることができます。
この8月に、そんなマンゲキで単独ライブを開催するのが、マーメイド(田村境佑、テクニック。)とピン芸人・やまぐちたけしの2組です。今回はマーメイドの2人に、単独ライブに向けた意気込みやウラ話、見どころなどを、芸人ライターとして活動する茜250cc・善家カズマサが直撃インタビュー! この記事を読んでから単独ライブに行くと、10倍楽しめること間違いなしです!

マーメイドはNSC(吉本総合芸能学院)大阪42期生で、マンゲキでは2021年6月から芸歴8年目以下の“翔メンバー”として活動しています。2023年、2024年にNHK上方漫才コンテスト決勝進出。2025年、2026年にはytv漫才新人賞決定戦に出場するなど実力派の若手芸人です。
“らしさ”あふれる裁判シリーズの単独ライブ
――まず最初に、単独ライブを開催することになった経緯を教えてください。
テクニック 昨年7月に『第一審』というタイトルの単独ライブを開催して、今回の単独ライブのタイトルも『第二審』に決まったこともあって、昨年と同じ時期に開催したかったんですけど、少し前に僕が入院してしまって。「なるべく伸ばしてくれ」とお願いをして、8月末の開催になりました。
――なるほど。じゃあ、ペースとしてはなるべく年1回、単独ライブを開催していきたいって感じなんかな?
テクニック いやでも裁判なんで。判決が出たらそこで終わります。
田村 お笑いライブちゃうやん。誰が出すねんその判決(笑)。
テクニック 「三審制」という言葉もありますんでね。

――もう単独ライブは“裁判シリーズ”でいくんや?(笑)
テクニック もともとシリーズものをやりたくて。それで“裁判”やったらシリーズにできるなあ、というのがあって。
やまぐちたけし ちょうどその時期に田村が“捕まった”んやっけ?
田村 捕まってはないです! 捕まってないんですよ!
テクニック 『第一審』の裏で捕まるようなことをしたという……。
田村 捕まってないから! お笑いやれてるから大丈夫です!
「手ぶらな時期」にネタをつくれるのはいい
――フライヤーを見てんけど、『第一審』に続いてすごくインパクトがあって、なによりマーメイドらしさが出てるよね。
テクニック あれは、フライヤー担当の方が大汗かいて作ってくれたんですよ。
田村 マンゲキでいちばん暑いところで撮影して。
――え、あれマンゲキなん? マンゲキのどこ!?
テクニック 楽屋の配信スペースの奥に非常階段があって、そこで撮ったんですよ。
――そんなところあるんや! 5年間マンゲキにいるけど知らんかった(笑)。マーメイドは今年のM-1グランプリはシード組よね? それやとマーメイドとしてのM-1が始まるのは10月からになるから、8月に単独をするのはタイミングとしてもいいのかな?
テクニック そうですね。それに秋になると、ytv新人漫才賞も始まってくるタイミングなんで、このいちばん“手ぶらな時期”にネタを作れるのはいいですね。

――ytv新人漫才賞も2年連続で決定戦に進出してるし、ほんとうにスゴいよね
テクニック いやいや。まあ。(満面の微笑み)
――すごい微笑んで見つめてくるやん(笑)。本当に優勝にもっとも近いコンビの1組やと思うし、同じ漫才師の視点からするとこの8月に、ネタをたくさんする機会を作ることはすごくいいと思います!