今井氏ら日本側の動きを「日本から尻尾を振ってきた」
ロシア当局者は筆者に、今井氏ら日本側の動きを「日本から尻尾を振ってきた」と表現。日本側の経済訪問団として受け入れることをそれほど歓迎せず、場合によっては、「はしごを外す可能性もある」と打ち明けた。
日本が接触再開を外交上の成果に見せようとしても、ロシア側は自らが関係改善を求めたとの印象を避け、日本が譲歩して近づいてきたとの構図にする。両国の立場は初めから対等ではなかった。
訪問団派遣から約2カ月半後、プーチン氏は日本が返還を求める択捉島に初めて足を踏み入れた。日本企業との関係維持を模索する経産省の働きかけを意に介さず、領土問題では一切配慮しない姿勢を行動で示したのだ。
ロシア側は訪問団をどう見ていたのか。8月14日、ラブロフ外相はロシア国営テレビのインタビューで明かした。
「日本の実業家代表団が訪ロしたという情報がありました。彼らは、日本政府首脳部からプロジェクト協議をしないよう厳格な指示を受けている」とあっさりとはしごを外した。
ロシアは、日本が対ロ制裁を維持したまま代表団を送ったことを、単なる外交的なアリバイ作りと判断していたのだ。
文/東銀座コンフィデンシャル
後編〈「安倍晋三氏はまったく正しい政治家でした」〉プーチン初の択捉島上陸、ロシアが今さら安倍氏を称賛する“本当の狙い” に続く

