家庭や友人関係、仕事に大きな問題はないのに、なぜか胸の奥がザワザワする。
実は20~30代の女性にとって、こうした感覚は決して珍しいものではありません。
今回は、漠然とした不安を抱える理由やそのセルフケアについて、あんしん漢方薬剤師の中田 早苗さんに解説いただきます。
理由のないザワザワ、ゆらぎサイン?
とくに理由もないのに不安に襲われる背景には、自律神経のバランスの乱れが潜んでいることがあります。
自律神経とは、心拍や呼吸、体温調整など、生命活動に関わる機能をコントロールする重要な神経のことです。
交感神経と副交感神経がうまくバランスをとることで、私たちの心身の安定は保たれています。
しかし、過度なストレスや睡眠不足といったさまざまな要因でこのバランスが崩れると、脳が常に危険を感じてしまい、漠然とした不安感や焦燥感を抱く原因になるのです。
脳と自律神経から見る、不安のしくみ
不安という感情には、脳にある「扁桃体」が大きく関わっています。
扁桃体は危険を察知するセンサーのような役割を担っていますが、慢性的なストレスに晒され続けると過剰に反応。
その結果として交感神経が優位になり、心拍数の上昇、筋肉の緊張、呼吸が浅くなるなどの身体的な変化が起こります。
この緊張が続くことが「理由のない不安」へとつながっていくのです。
まずはこうした「からだのSOS」をきちんと受け止めることが大切です。