耳ツボ刺激と耳のマッサージがおすすめ!
耳周辺の筋肉の緊張がほぐれ、血行が改善
では、こうしたマスクの弊害を改善するために、どんなことが勧められるでしょうか。
一つが耳のツボへの刺激です。耳周辺のわかりやすいツボとして、耳の上端にある角孫(かくそん)というツボがお勧めです。
耳ツボ「角孫」を刺激
ここを刺激することによって、耳周辺の筋肉の緊張がほぐれ、血行が改善します。それが頭痛の解消や、頭重感の改善にもつながります。
私たちが治療院で施術を行っていると、首や肩のコリで悩む患者さんは、耳がかたくなっていると感じます。両者の間には密接な関連があります。
逆に、耳の緊張を解くことで、首や肩のコリを楽にすることもできるのです。また、角孫は、耳鳴りやめまいにも効果的なツボです。そうした悩みを持つかたは、ぜひ刺激してください。
このツボ刺激には副作用はないので、1日に何回行ってもかまいません。ただし、強く押し過ぎないでください。心地よい強さで押すことを心がけましょう。
耳のマッサージは朝昼晩、1セットずつ行うのがおすすめ
もう一つお勧めしたいのが、耳のマッサージです。
耳の端っこをつかんで、上下や前後に軽く引っ張ってください。ひと方向につき、10秒程度でかまいません。これだけでも、かなり耳がほぐれます。
「耳はさみ」というマッサージもお勧めです。やり方は、下項をご参照ください。
これは、耳周辺の筋肉の血流をよくするとともに、耳の後ろを通っているリンパの流れも改善します。頭や耳の痛みを取るだけでなく、顔のリフトアップや老け顔解消にも役立ちます。
耳はさみは、朝昼晩、1セットずつ行うのがお勧めです。
まず、朝起床後に行えば、リンパの流れがよくなり、顔をスッキリさせることができます。昼は、疲れてきたときに行うようにして、夜は寝る直前に行うのがお勧めです。耳への刺激は、自律神経のバランスを整える効果もあります。就寝前に行うことで寝つきやすくなるでしょう。
いったんは収束しかけた新型コロナウイルスですが、オミクロン株の感染拡大によって、また大きく状況が変わってしまいました。すぐにマスクを外して生活できるような状況は、まだまだ先のことになりそうです。
しばらくはマスクとつきあっていかなければなりません。マスク頭痛を避けるためにも、耳のツボ押しやマッサージを上手に活用していただければと思います。
耳はさみのやり方
❶左耳を左手の人差し指と中指ではさみ、1秒かけて1回転するように10回くらい回す。回転方向は問わない。
❷挟んだ指をゆっくり真下に下ろす。①~②を右耳も同様に行う。
※朝昼晩1セットずつ行う。
※強くはさみ過ぎないように注意する。