30代の平均貯金額は540万円!今後に必要な資金目安とおすすめの貯金方法5選

30代が貯金を成功させるための3つのコツ

30代が貯金を成功させるためには、次の3つのコツを覚えておきましょう。

30代が貯金を成功させるための3つのコツ

コツ1:貯金のゴールを決める

コツ2:毎月の収支を把握する

コツ3:先取り貯金を意識する

それぞれのコツについて解説していくので、今まで上手く貯金ができなかった人は、ぜひ参考にしていただけると幸いです。

コツ1:貯金のゴールを決める

30代の人が貯金を成功させるコツ、ひとつ目は「貯金のゴールを決める」です。

貯金がなかなか上手く続けられない人は、貯金をすることの目的や、せっかく貯めたお金の使い道、使う時期などを考慮していないケースが多く見受けられます。

たとえば、1年後(12ヶ月後)に120万円の自動車を購入するという目標を決めれば、1ヶ月あたり10万円の貯金が必要だと計算できます。

1ヶ月に10万円の貯金をするのが難しいと感じた場合は目標を変更して軌道修正を図ることも可能です。

また、貯金のゴールを決めておいたほうがモチベーションにもつながるので、30代で貯金を成功させたい人ははじめに目標を決めることから始めてみてください。

コツ2:毎月の収支を把握する

毎月の収入額は把握していても、普段の出費や毎月の支出額を把握できている人は少ないのではないでしょうか。

貯金を成功させるためには、普段のお金の使い方を把握して節約に努める必要があります。

毎月の収支を把握する方法としては「家計簿」がありますが、家計簿をつけようとすると細かく区分けしすぎて面倒になりがちです。

大まかに「食費」「交通費」「趣味」といった形で、3〜5つくらいのグループに分けて、自分がわかりやすいようにお金の使い方を管理するのがおすすめです。

また、最近ではレシートをカメラで撮影するだけで、誰でも簡単に家計簿をつけられるスマホアプリも登場しているので、それらを活用するのも良いでしょう。

ざっくりとした内容で構わないので、毎月の収支を把握してから貯金することに努めてみてください。

【継続のコツ】家計簿は項目選びが重要!抑えておきたい固定費や変動費を解説

コツ3:先取り貯金を意識する

30代の人が貯金を成功させるコツ、最後の3つ目は「先取り貯金を意識する」です。

先取り貯金とは、お金を使う前に一定額を貯金へ回してしまうことを指します。

たとえば、月末に余った分を貯金に回そうとしたら、手元にお金が残っておらず、貯金ができなかったという経験がある人も多いのではないでしょうか。

心理学には「パーキンソンの法則」という考え方があり、私たちヒトは、与えられた資源(時間やお金)を最大限に使おうとする習性があります。

つまり、収入があるとそれがなくなるまで使い切ろうとしてしまうので、月末に残った分を貯金に回そうと思ってもなかなか上手く続けられないのです。

一方で、先に一定額を貯金に回してしまえば、残った分のお金に対して「パーキンソンの法則」が働くので、自由に使えるお金が減っても意外となんとかなってしまいます。

30代の人で貯金がなくて焦っている人は、ぜひ先取り貯金を積極的に取り組んでみてください。

お金が自然と貯まる「先取り貯金」とは? おすすめのやり方と金額の目安を解説します

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30代におすすめの貯金方法5選

最後に、30代におすすめの貯金方法を5つご紹介していきます。

30代におすすめの貯金方法5選

つみたてNISA

iDeCo

財形貯蓄制度

ロボアドバイザー

貯蓄型保険(終身・養老・学資・個人年金など)

先取り貯金の考え方を活かしながら、効率良く貯金する方法をご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

1. つみたてNISA

つみたてNISAは、掛け金を積み立てて資産形成を行う、国が推奨する積み立てに特化した制度で、特徴は次のとおりです。

つみたてNISAの特徴

日本在住の20歳以上の人なら誰でも少額で始められる積み立てに特化した制度

1年間で40万円までの新規投資に対する利益が最長25年間(制度改正前は20年間)は非課税

非課税枠を最大限に活用すれば最大1,000万円までを非課税で運用可能

いつでも換金が可能で年齢上限もなく、投資タイミングの判断がいらないので初心者でも始めやすい

通常、金融投資で得た利益には20.315%が課税されてしまいますが、つみたてNISAで得た利益なら、年間40万円までの新規投資を最長25年間は非課税で運用ができます。

また、投資対象として選べる運用商品は、金融庁が精査した長期積み立て分散投資に適した商品に厳選されているのも特徴です。

さらに、積み立てに特化した制度で、運用商品の売買タイミングを判断する必要がないので、投資経験がない人でも比較的安心して取り組むことができます。

つみたてNISAのデメリットとメリットとは?始め方をわかりやすく解説

2. iDeCo

iDeCo(個人型確定拠出年金)は、60歳以降の老後資金を貯蓄することを目的とした制度で、特徴は次のとおりです。

iDeCoの特徴

60歳以降の老後資金を貯金するための制度

自分で決めた金額を拠出(積み立て)して運用を行う

20歳以上60歳未満であれば誰でも任意で加入できる

運用で得られた利益は全額が非課税で、iDeCoで積み立てた金額は全額が所得控除の対象となる

積み立てた金額や利益を受け取るときにも大きな所得控除が受けられる

ただし換金できるのは60歳以降になってから

iDeCoの最大のメリットは、毎月の積立金や、引き出す際に大きな所得控除が受けられることです。

所得控除とは、課税対象の金額から差し引ける控除のことで、所得控除を申告することで収めることになる税金を節約できます。

つまり、iDeCoに資金を拠出することで、将来の老後資金を貯金しながら、納税額を減らす効果が期待できるということです。

その一方で、iDeCoに拠出した金額や利益は60歳になるまで一切引き出すことができないので、換金性の面ではつみたてNISAのほうが自由度は高いといえます。

とはいえ、非常に大きな所得控除が利用できるのは確かなメリットといえるので、まだ利用していない人は積極的に取り組むようにしてみてください。

iDeCo(個人型確定拠出年金)とは?デメリットや始め方をわかりやすく解説

3. 財形貯蓄制度

財形貯蓄制度は、会社の給料から天引きされる形で、自動的に貯金用口座に送金ができる制度のことで、特徴は次のとおりです。

財形貯蓄制度の特徴

毎月の給料から自動的に天引きして貯金ができる制度

「財形住宅貯蓄」「財形年金貯蓄」「一般財形貯蓄」の3つからひとつを選択する

選んだ財形貯蓄制度によって税金が優遇されたり住宅ローン融資が受けられたりする

ただし利用できるのは財形貯蓄制度を採用している企業に勤めている会社員のみ

財形貯蓄制度の最大のメリットは、自分でお金を移動させることなく、給与からの天引きで自動的に貯金ができる点です。

会社からの給料を受け取る口座に入金される前に、一定額が貯金用口座に送金されるので、初回設定さえ終えてしまえば着実に貯金ができるようになります。

ただし、財形貯蓄制度を利用できるのは、本制度を採用している企業に勤めている会社員の人だけです。

30代で貯金が続けられなかった会社員の人は、勤務先に財形貯蓄制度が導入されていないかを確認してみてください。

財形貯蓄制度はやめたほうがいい?利用時のメリットやデメリットをわかりやすく解説

4. ロボアドバイザー

ロボアドバイザーは、投資家に代わってAIが自動的に資産運用を行ってくれるサービスのことで、特徴は次の通りです。

ロボアドバイザーの特徴

運用会社の運用実績やプロの専門家の知識をデータ化

データに基づいてAIが自動的に資産運用を行ってくれる

投資経験や知識がない人でも簡単に金融投資が始められる

数百円程度から始められるサービスが多いので参入障壁が低い

AIによる自動運用ではあるものの、元本割れのリスクは付きまとう

ロボアドバイザーには、大きく分けて「投資一任型」と「助言型」の2種類があります。

投資一任型はロボアドバイザーが投資家に代わってすべての運用をAIが行ってくれ、助言型は投資家の考え方やリスク許容度に応じたポートフォリオをAIが提案してくれます。

どちらのタイプも運用会社の豊富な運用データを活用しているため、今までに投資をした経験がない人でも手軽に金融投資を始められるのがメリットです。

ただし、AIによる自動運用とはいえ、投資であることに変わりはないので、場合によっては元本割れとなる可能性もあるので注意が必要です。

ロボアドバイザーおすすめ8社を徹底比較!初心者でも安心の選び方と始め方をわかりやすく解説

5. 貯蓄型保険(終身・養老・学資・個人年金など)

貯蓄型保険とは、保険料を払い込むことで万一のリスクに備えつつ、将来的に払い込んだ保険料が返ってくる保険商品のことを指します。

貯蓄型保険の特徴は、次のとおりです。

貯蓄型保険の特徴

万一の病気やケガなどのリスクに備えながら、将来を見据えて貯金もできる

保険料の払込期間を満了したときの「満期保険金」や解約時の「解約返戻金」がある

終身保険や養老保険、学資保険、個人年金保険などさまざまな保険商品が該当する

一般的な掛け捨て型保険よりも毎月の保険料は割高

解約のタイミングによっては元本割れを起こす可能性がある

貯蓄型保険は、契約時に定めた保険料の払込期間を満了した場合に支払われる「満期保険金」や、途中解約した際に支払われる「解約返戻金」がある保険商品全般を指します。

具体的には、一生涯の死亡保障を兼ね備えられる「終身保険」、満期保険金と解約返戻金の両方がある「養老保険」、子供が一定年齢に達するとお祝い金がもらえる「学資保険」などがあります。

万一のリスクに備えながら、将来を見据えた貯金を推し進められる点が貯蓄型保険の大きなメリットです。

一方、通常の掛け捨て型保険よりも毎月の保険料は割高なので、家計を圧迫する要因になりがちなのがデメリットといえます。

老後資金やライフイベントへの備えを重要視しすぎて、現在の生活を圧迫することがないようにバランスを考慮する必要があります。

貯蓄型保険がおすすめな人とは?メリットやデメリット、掛け捨て型との比較を解説