寿里さんの和菓子に合わせるのは専ら洋酒。“せっかくだからちょっぴり一杯”で身も心も温まる

和菓子Barとして知られる『かんたんなゆめ日本別邸』では、もちろんお酒とのペアリングを楽しみたいところ。今回のセットに合わせて寿里さんが選んでくれたのはほうじ茶ウイスキーです。

寿里さん「このお店はいわば“私の好き”でできたお店。お酒も自分が好きだったので和菓子とのペアリングという発想に至りました。お酒は『かんたんなゆめ』の和菓子と相性の良いお茶割や日本酒をメインに提供しています。

今回は、コクの深い餡子や胡麻、濃厚なピスタチオが目立ったチョイスだったので、ジョニーウォーカー黒(ウィスキー)のほうじ茶割で。それぞれ異なる芳ばしさを楽しむことができます」

ウイスキーならではのピートの香りとほうじ茶の麦を炒ったときの香りが絶妙なドリンク。飲むとのどを伝って、じんわりと温かくなってゆきます。“和菓子に洋酒なんて”という固定概念を捨てて、一度味わえば感じる上品さ。とっても贅沢な気分です。

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“イマ”を大切にするために終わりを作る。「かんたんなゆめ」の挑戦は始まったばかり

つい先日、新たな物件を決め、春頃に代々木公園から奥渋のエリアにオープンする予定だそう。詳細は随時インスタグラムを使って発信していくそうです。

寿里さん「ここに移転する前はコロナ禍でのオープンでした。正直、会社員とのギャップにしどろもどろで。不安な日が続く中、今後どうなりたいかだけを考え続けました。未来を見るようにしたんです。その時の習慣で今でも悩んだときはスマホを置いて墨田川に散歩に行きます。笑
一旦シャットダウンすることで頭も気持ちも整理ができるので私にはとても大切な時間です」

和菓子作りや、今の仕事を通しての出会いが何よりも楽しいと語ります。

20代という若さで新しいジャンルを確立させようと奮闘する寿里さん。自分の好きなものを詰め込んだ“イマ”を大切にしたいという思いが伝わってきます。店内に飾られた縦軸や、オリジナルのネオンライト、インスタグラムのイラストといった様々なアーティストとのコラボレーションは、寿里さんの感性の方向性を示しているよう。

和菓子を新たなカルチャーにしたいと語る寿里さんの、思いの詰まった和菓子をここ日本別邸で食べられる期間も残りわずか。皆さんもぜひ、味わってみてはいかがでしょうか。

About Shop
かんたんなゆめ
東京都中央区日本橋室町1丁目6−7
営業時間:土・日13:00~17:00 (L.O 16:30)/水・木・金18:00~23:00(L.O 22:00)
定休日:月・火・不定休
公式Instagram:@kantan.na.yume