退職金はどこに預けるのがいい?定期預金と投資はどちらがおすすめ?

老後の資金に2,000万円が必要といわれる中、退職金をどのように使うべきかお悩みの人も多いことでしょう。そこで本記事では退職金の預け先として定期預金と投資のどちらがいいのか比較をしていきます。老後の資金を確保する上で自分にあった方法で、退職金を活用しましょう。

退職金の運用方法4選

続いては、退職金を運用するのに適したおすすめの運用方法を4つ紹介していきます。

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投資信託

投資信託とは、投資の専門家に運用を任せる運用方法です。何をいつ売買するかといった、投資の難しい判断を専門家が行ってくれる上、金融機関によっては100円という少額からでも始められるため、投資初心者にも向いています。投資信託には購入手数料や信託報酬、信託財産留保額という手数料がかかります。投資信託の種類や運用方法によって手数料率は違います。投資信託で運用をする場合に、株式投資やFX投資のように短期的に大きく増えるという期待はできませんが、長期的な運用でコツコツと資産を増やすことが期待できます。

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ヘッジファンド

ヘッジファンドとは、株式をはじめ、債券、不動産など多種多様なものに投資をして、相場が上がっても下がっても利益を狙っていく商品です。一般的な投資信託は広く投資家を募りますが、ヘッジファンドは私募形式で投資家を募ります。私募形式で投資家を募りますので、人数も限られ最低1,000万円以上と投資額も高額となることや、手数料も投資信託より高額です。投資額が高額となりますので、退職金などまとまった資金がある人には投資先の選択肢となります。

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個人向け国債

個人向け国債とは、国の発行する債券を購入する投資方法です。簡単に言うと、個人向け国債では、国にお金を貸し付け、一定期間後に利率を上乗せした額を返還してもらいます。利率は国や国債のタイプによって異なりますが、現状の日本国債だと、10年満期の変動金利制で0.11%(令和4年8月3日時点)、3年および5年満期の固定金利制で0.05%(令和4年8月3日時点)と設定されています。通常の社債と比べると金利は低いですが、定期預金よりも高い利率で安全性の高い運用をしたい人にはおすすめです。

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株式

株式投資とは、証券(株)を購入し、株主総会での議決権など株主としての権利や配当金を受け取る投資方法です。自分が保有する株は売ることもできるので、安く株を買い、高く株を売ることでその差益を得ることもできます。その反面、保有する株の価値が落ちることもあるので、一定のリスクが伴う投資方法です。株取引は証券会社を通して行いますが、一定額以下の取引の場合は取引手数料を取らない証券会社もあります。リスクを許容できる範囲で多くのリターンを求める人、あるいは応援したい企業がある人や、株主優待を求める人におすすめの投資方法です。

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老後に必要な資金を考えて預け先を決めよう

退職金は老後の生活を豊かにするための大事な資金です。超低金利の普通預金・定期預金に預けるのはもったいない一方で、失敗したときに今後の生活が立ち行かなくなってしまうようなハイリスクな投資も避けなければなりません。そのためには、必要な資金は定期預金に預け、一部のお金を複数の投資先に分けて運用するなど、リスク管理が重要になります。目安としては、退職金のうち10年以上使わない可能性があるお金を投資に回すのが無難でしょう。安心して老後を送るために、さまざまな選択肢を検討した上で今後の資金計画を立ててみてください。

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吉野裕一

FP事務所MoneySmith 代表
2000年に私自身がマイホーム購入した際に、どうやってお金を貯めていけばいいか情報を集めた事をきっかけにファイナンシャルプランナーという資格がある事を知り、株投資も始めたりしながら資格を取得。
2006年に正式にFP事務所MoneySmithを設立。
以後、住宅ローンアドバイザーやDCプランナーなどの資格を取得しながら、多くの方の相談をお受けしております。