「子育て10万円クーポン」は誰に支給されて何に使える?


スーパーで買い物する赤ちゃんを抱いた母親
【画像出典元】「Andrey Burstein/Shutterstock.com」

それでは、この「子育て10万円クーポン」は誰に支給されて、どんなことに使えるのでしょうか。支給の対象となるのは、2023年1月1日以降に生まれた子供がいる家庭。妊娠届と出産届を出したタイミングで、それぞれ5万円分、計10万円分のクーポンが支給されます。所得制限はなく、2023年1月1日以降に生まれた子供がいるすべての家庭に支給されます。また、2022年4月から12月の間に生まれた子供がいる家庭には、出産時の5万円分のクーポンのみが支給されるという仕組みです。

クーポンが使えるのは、出産や子育てに関連することに限られる予定です。現在、まだ何に使えるのか、どこの店舗で使えるのかなどの詳細は明らかになっていませんが、例えば、ベビー用品の購入や産前産後のケア、子供の一時預かりサービスや家事代行サービスなどに使えると想定されています。また、岸田総理大臣は10月19日の国会で、「自治体の判断で現金給付もオプションとして排除されない」と説明しました。そのため、クーポンではなく現金で支給する自治体が出てくる可能性もあります。

SNSなどでは、「一過性の支援策で効果は限定的」などと批判の声も多い「子育て10万円クーポン」。確かに、10万円分のクーポンを支給されるからと言って、「じゃあ、子供を産もう」とはならないかもしれません。とはいえ、「子育て10万円クーポン」は、これまでなかった制度で、10万円分のクーポンがないよりはあった方が出産や子育ての助けになることは間違いないことでしょう。これをきっかけに、様々な支援が充実し、日本がもっと出産・子育てをしやすい社会になるよう願わずにはいられません。