集中するために数えながら呼吸する

そこで、「数息観(すそくかん)」を行って、呼吸に集中しましょう。これは、息を吐くときに、頭の中で「ひと~つ」「ふた~つ」と数えていくもので、「十(とお)」まで来たら、また「ひと~つ」から数え直します。

呼吸に集中することは、心を整えることにつながります。心の雑念が払われた状態になると、よく眠れます。ベッドや布団の上で横になったときに、ぜひ試してください。

さらに、新しい呼吸法として「4・7・8呼吸法」というものもあります。

まず、口からゆっくりと息を吐き切りましょう。次に、4つ数えながら、鼻から息を吸い込みます。そして、7つ数える間、息を止めます。それから、8つ数えながら、ゆっくりと口から息を吐き切ります。これをくり返すうちに、心も体も落ち着いてくるでしょう。

この4・7・8呼吸法は、呼吸のリズムがわかりやすいので、数息観がちょっと難しいと感じる人は、こちらを試してみるといいでしょう。

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不眠撃退に役立つ2種類の呼吸法

「数息観」「4・7・8呼吸法」とも、寝る前に行ってもいい。頭の中で数を数えながら、鼻から息を吸い、口から息を吐き切る。

数息観

❶頭の中で呼吸の数を数えながらゆっくり腹式呼吸を行う。口から息を吐き切り、鼻から息を吸う。
❷息を吐くときに、頭の中で「ひと~つ」「ふた~つ」と数えていき、「十(とお)」まで来たら、また「ひと~つ」から数え直す。

4・7・8呼吸法

❶リラックスした状態で、口からゆっくりと息を吐き切る。
❷4つ数えながら、鼻から息を吸い込む。
❸7つ数える間、息を止める。
❹8つ数えながら、ゆっくりと口から息を吐き切る。これをくり返す。

この記事は『安心』2022年9月号に掲載されています。

画像参照:https://www.makino-g.jp/book/b610283.html