「推し活」で若い人と交わり若々しさを保つ

XのあとはGLAYやL’Arc〜en 〜Ciel、LUNA SEAなど、いろいろなビジュアル系バンドに熱を上げました。ライブに行き、CDを買い、彼らの活躍をファンの皆とともに喜ぶ。そんな「推し活」で若い人と交わることが、結果的に、気持ちを若々しく保つのに役立っていますね。

私は4年前に夫を亡くし、一時は悲しみに沈んでいましたがコロナ禍でハマッたのが、韓国ドラマです。これまで韓流ブームは何度かありましたが、全く無縁でした。今回、初めて見てみたら、そのおもしろいこと!

『愛の不時着』から始まり、もう100本くらい見たでしょうか。Netflixなどの動画配信サービスを使えば、いくらでも見放題ですからね。

今はパク・ソジュンさんという俳優がお気に入りです。彼が出ている別の作品を探したり、そのうちまた素敵な俳優さんを見つけたら、なんていう人か、名前を調べたり。私のなかの韓流ブームは広がるばかりです。

韓国の音楽も好きになりました。BTSが人気ですが、私が好きなのはSEVENTEENというボーイズグループ。ダンスの動きがピタリと合っていてかっこいいんですよ。

さらに最近はタイのドラマも見ています。タイは同性愛に寛容な国で、BL(ボーイズラブ)作品が多く、出てくる俳優さんが、これまたイケメンぞろい。目の保養になります。

日本人のイケメンも、もちろん好きですよ。綾野剛さん、菅田将暉さん、山田孝之さん、松田翔太さん……もう、枚挙にいとまがありませんね。

〝BL好き〟というと、眉をひそめる人もいるでしょう。〝イケメン好き〟も「いい年をして」と思われるかもしれません。

でも、いいんです。自分は70歳近くまで、がむしゃらに仕事をしてきたからこそ、好きなことができる今がある、と思っています。人生一度きりですから新しいこと、これまでしてみたかったことを、恥ずかしがらずにどんどんすればいい。

誰かや何かを好きになり、夢中になる喜び。それこそが心を若く保つ秘訣であり、生きる原動力ではないでしょうか。これからも、心がときめく瞬間を探求しつつ、〝ロックな100歳〟を目指すつもりです。

この記事は『壮快』2022年11月号に掲載されています。

画像参照:https://www.makino-g.jp/book/b612666.html