お金の管理を夫婦共同で

筆者が海外の論文等を調査した結果、「夫婦共同でお金の管理をしている割合が高いほど、お金への注意力が高い」という傾向にあることが分かりました。筆者の経験則の限りではありますが、日本において、特に40代以上の夫婦は、「家計管理は妻が担い、夫はお小遣い制で家計に無頓着」という形態が非常に多いと感じています。これは夫婦で協力して資産を増やしていこうという意識の希薄化にもつながります。

また、お小遣いの範囲でのやりくりとなると、夫がお金に関する一般的な知識を身に着ける機会も少なくなります。夫婦が共同で家計管理を行い、保険の見直しから税金、そして貯金まで協力することでそれぞれがお金の知識を高めることができ、注意力も高まります。その結果、よりお金を貯めやすい状況や仕組みを作りやすくなるでしょう。

ぜひ、細かいお互いの欠点などを指摘し合うのではなく、まずはちょっと先の楽しい目標を掲げ、お互いで協力して楽しく貯金ができるような作戦会議から始めてみてください。