~変遷②~第二次ブーム到来。2010年代以降の平成レモンケーキ

1960年代の爆発的ブームから数年経ち、しばらくレモンケーキ人気は収まったそう。しかしその後2010年代ごろに、平成版・二度目のレモンケーキブームが訪れます。

佐藤さん「平成になると、レモン感をより味わえるように進化していきます。生地には、レモンピールやレモン果汁をふんだんに使うようになりました。昭和では主流だったホワイトチョコのコーティングは、アイシングに変わったり、コーティングそのものが無くなったりと、レモンを際立たせるようなスタイルに。パッケージは多様化し、キャンディタイプや半透明フィルムのものが増えた印象です」

平成を代表するレモンケーキたちはこちら。

「レモンケーキ」島ごころ(広島)/1,250円(5個入) (c)島ごころ
レモンの街・広島県瀬戸田町の洋菓子店「島ごころ」の看板スイーツ。レモン果皮から作ったレモンジャムをたっぷり練りこんだ、瀬戸田レモンの香りを存分に楽しめるケーキ。コーティングはかけずにシンプルに。
公式サイト:https://www.patisserie-okumoto.com/index.htm

「レモンのケーキ」ノワ・ドゥ・ブール(東京)/324円(1個)
連日行列ができる人気ブランド「ノワ・ドゥ・ブール」のレモンケーキ。発酵バターやサワークリームにレモンの表皮と果汁を贅沢に合わせた生地に、アプリコットジャム、しゃりっとしたレモン果汁のアイシングをコーティングしたクセになる一品。
公式サイト:https://noix-de-beurre.com/

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~変遷③~2023年、第三次ブーム到来!令和の進化系レモンケーキとは?

そして、令和となった2023年。レモンケーキの第三次ブームが来ると言われる昨今、どのようなレモンケーキが出現しているのでしょうか。

佐藤さん「令和のレモンケーキは、素材へのこだわりを強く感じるものが増えていますね。特定の産地や農家、無農薬のレモンを使っていることを打ち出すものが多く、専門店も増えました。また、米粉を使用したグルテンフリーのヘルシーなものや、酒粕を使用したものなど、ハイブリッドでワクワクするような進化系レモンケーキも登場しています!」

今味わいたい、令和のレモンケーキはこちら。

「レモンケーキ」Raison d’etre(レゾンデートル)(大阪)/400円(プチ2個セット)、420円(大1個)
レモンケーキ専門店「レゾンデートル」のキュートなレモンケーキ。国産レモン、北海道産の厳選バターを使用し素材にこだわった一品。しっとりもっちりの生地があとひくおいしさ。
公式サイト:https://tony-japan.co.jp/raisondetre-yotsubashi/

「檸檬と酒粕のけーくしとろん」大三萬年堂HANARE(東京)/486円(1個)
西新宿のホテル「ハイアット リージェンシー 東京」と老舗和菓子屋が手掛ける「大三萬年堂HANARE」のコラボレーション商品。地中海産のレモン果汁をたっぷり加えた生地に酒粕を加え、ほんのり和テイストに仕上げたユニークな味わい。
公式サイト:https://d3hanare.tokyo/
https://hyattregencytokyo-shop.com/