「自重」の意味とは?

「自重」の読み方としては、「じちょう」と「じじゅう」があり、意味がそれぞれ違います。

なお、動詞の形で「自重する」と使うときの読み方は、「じちょうする」になります。

また、「自重」の読み方が「じちょう」のときは、次のような2つの意味があります。

自分のことを重んじて自尊すること、健康に気を付けて大切にすること

間違いが発生しないように慎重な言動をとること、軽々しい言動を控えること

価値あるものとして自分を大切にするという意味から、軽々しい行動を取って自分の価値をそれ以上なくさないように気を付ける、という意味になったと考えられます。

動詞の形で「自重する」と使うときは、主として「間違いが発生しないように慎重な言動をとる、軽々しい言動を控える」という意味になります。

一方、「自重」の読み方が「じじゅう」のときは、「それ自体の重さ」という意味になります。

人や機械、動物などの重さを表現するものですが、車や構造物、船舶などについては、「自重1t、1.5tの積載量の車」などのように積載物や付属物を除いた本体の重さを表現します。

フィットネス関係のときは、ウェイト器具を使わないで負荷を自分の体重だけにして行う筋力トレーニングをいうときに使われます。

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「自重」の使い方とは?

ここでは、「自重」の使い方についてご紹介します。

よく「軽々しい行動をしない」の意味で「自重」を使う

「自重」は「軽々しい行動をしない」「慎重に行動する」という意味合いでよく使われます。

これ以外にも、「行動に気を付ける」「行動を慎む」という意味合いで「自重する」と使われるときもよくあります。

「自重」を使った例文としては、次のようなものなどがあります。

「新年会では羽目を外しすぎたため、飲みの席はしばらく自重しよう。」
「お金のかかる趣味は、将来のことも考えて自重することにした。」

また、「自重するように上長からいわれた」の意味合いは、「行動を慎むように上長からいわれた」ということになります。

簡単にいえば、「調子に乗るな」というような意味合いでも使われる表現です。

「自分を大切にする」という意味で「自重」を使う

「自重」の意味としては、「自分を大切にする」「自分自身を重んじる」ということもあります。

この代表的な使い方としては、「ご自重ください」があります。

「ご自重ください」の意味合いは、「自分を大切にしてください」「お体にお気を付けください」になります。

相手を気遣う結びとして、メッセージのやり取りや手紙で使われる表現です。

「自重」を使った例文としては、次のようなものなどがあります。

「ご多忙とは存じますが、どうかご自重ください。」
「寒い日がまだまだ続きますので、一層のご自重をお願い申し上げます。」

「自重トレーニング」

「自重トレーニング」というのは、負荷に自分の体重を利用したトレーニングのことです。

器具がなくても、自分の体重を利用するためにできるトレーニング方法です。

例えば、代表的な「自重トレーニング」としては、スクワットや腕立て伏せ、懸垂(けんすい)などがあります。