真っ白な見た目、スイーツでありながら見た目は「お米」。日本人の頭の中では想像のできない、お米のデザート「リオレ」。「リ」とはフランス語で「米」を意味する言葉で、「オレ」は「カフェオレ」と同様に「ミルクと」という意味に。その名の通り、ミルクでお米を炊いた料理で、砂糖などで甘く味付けられ、フランスでは母の味とも呼ばれるほど、家庭で楽しまれているおやつです。

今回は、そんなリオレを日本で広め、ブームの立役者でもある料理人の関口幸秀さんのポップアップイベントへ。「リオレ」の魅力と、広めようと思ったきっかけについて話を伺いました。

苦手だったリオレ。「#リオレに夢中」で広めようと思ったワケ

ポップアップが行われていたのは、虎ノ門ヒルズにある虎ノ門横丁の一角。全国で約8700軒以上の生産者が集うオンライン直売所「食べチョク」とのコラボレーション。

今回のポップアップでは関口シェフの人気メニューであるボロネーゼを始め、様々な料理と、そしてリオレが提供されていました。それぞれのメニューに使用されている食材は、どれも食べチョクさん経由で集まったこだわりの素材。メニュー表の裏には、生産者さんたちの紹介も。

関口シェフは、都内に6店舗展開するレストランの統括料理長を経てフリーランスに転向。現在は渋谷にあるCHEESE STANDの店長を兼任しながら地方行政や企業の新規事業のサポートやポップアップレストラン、ケータリングなどを開催されています。

なぜ、リオレを布教しようと思ったのか? 関口シェフに伺いました。

関口シェフ「実はもともとリオレが苦手で、後から好きになった経緯があります。もともとのリオレとの出会いは食べチョクさんと一緒に新大久保でポップアップレストランをやっと時のことでした。台風被害やコロナ禍で被害にあった生産者さんの食材を使うというテーマでした。

その時に、国内では牛乳が余ってしまう消費問題が国内であり、パリの二つ星シェフ、ティエリー・マルクス氏が監修するレストランで腕をふるう日本人女性シェフ小泉敦子さんが1日限定で作ったのがこのリオレでした。僕はそれを食べて感動してしまい、そこからプライベートでも作るほど夢中になってしまい……。それで#リオレに夢中で布教活動を始めました。」

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日本人が大好きな、季節感を感じるソースとともに

関口シェフ「フランスのリオレと僕が作るリオレの違いは、視点的に言えば色々な味わいを少しずつ楽しめるところ。やはり日本人なので、日本人の感覚として美味しいものを提供したいと思い、提供しています。

リオレを日本で広めようと思ったのはやはりその美味しさです。日本で広めようと思った時に、ソースのフレーバーが色々と楽しめたほうがいいなと思い、季節感も楽しめるように考えました。ちょうど今回は夏なので、日本らしい食材で桃やトロピカルなソース2種類を用意しました。桃はアールグレイを使ったコンポートと下は梅ジャム、トロピカルソースはパッションフルーツやパイナップル、ココナッツとカルダモンと黒糖のクッキーにライムを合わせています。

こういった提供の仕方で、僕はリオレは十分日本人に広がるんじゃないかと思っています。」