絶メシロードに登場!三重奏スープが秀逸な佐賀・大町のソウルフード「たろめん」

大正9年創業の旧長崎街道沿いの老舗店

JR九州佐世保線の大町駅から歩いてすぐのかつては大町町のメインストリートだった旧長崎街道沿いに店を構える『さんゆうし』。

地元のソウルフード「たろめん」を継承してきた地元民に愛され続けている食堂で、テレビ東京で放送されたテレビ番組「絶メシロード 出張編」に登場したお店です!
店名の由来は、戦時中に称えられた九州出身の三人の勇士のうち、一人が大町町にゆかりある方だったことで名付けられたそうです。

昭和な食堂の香りがする店内は居心地の良い家庭的な雰囲気で、席はテーブル席と小上がりがあります。

メニューは「たろめん」、「ちゃんぽん」、「皿うどん」などの麺類の他、「親子丼」、「カツ丼」、「ビーフカレー」などが揃います。

名物の「たろめん」は戦後の高度経済成長期に杵島炭鉱の炭鉱町として栄えた大町町で働いていた多くの炭鉱マンに愛された、一度は絶えて復活した逸品!見た目は「ちゃんぽん」に似ていますが、味わいは「ちゃんぽん」とはまったく異なるものです。

ちなみに「たろめん」の名前の由来ですが、生みの親であるうどん好きの太郎さんが作ったので、「太郎麺」が「たろめん」になったそうです。

スープは牛骨や鶏ガラをじっくり煮込み、そこへ豚の頭肉などをプラスし一晩寝かせ、さらに3時間ほど炊き上げて仕上げられています。

動物系の旨味や野菜の甘味が溶け出したコクはしっかりありながらも、ほっとするような優しい味わい。すりおろした風味豊かな生姜が調理時に入ることで、さっぱりとした後味の飲み干したくなるスープになっています。

麺は一見するとラーメンやチャンポンのように思いがちですが、実はうどんです!

熊本産の平麺細うどんは乾麺を使用!ツルツルとした滑らかな舌触りと喉越し、そして乾麺からは想像できない独特な歯応えがあるスープをしっかりと持ち上げてくれる麺です。

具は炒めた豚頭肉の角切り、真エビ、キャベツ、タマネギ、ニンジン、クラゲ、すりおろした生姜と具沢山!

豚頭肉の濃いコクと、殻ごと食べられる有明海産の真エビの芳醇な旨味や香ばしさがが全体のアクセントになり、全体のバランスをうまくまとめあげています。

具材がたっぷり入った「ちゃんぽん」はもう一つの人気メニュー!

生姜の効いた牛骨スープが染み渡る昔ながらの味わいを大切にした一杯!大町でしか味わえない逸品をぜひ一度ご賞味あれ!

さんゆうし
〒849-2102 佐賀県杵島郡大町町福母恵比須町417

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*この記事は2023年8月時点の情報を基に作成しています。

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ライター:ニッポンごはん旅・編集長