入院給付金の日額は平均いくら?


貯金箱を持つ男性医師
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続いて、保障内容についても見ていきましょう。医療保険に加入している人は入院給付金を日額いくらで契約しているのでしょうか。入院給付金日額とは、病気やケガで入院した際の1日当たりの給付額をいいます。

生命保険文化センターによる「2022(令和4)年度生活保障に関する調査」でみていきましょう。この調査によると「疾病入院給付金の支払われる生命保険に加入」した人の入院給付日額は、女性平均で8100円、20代女性だけで見ると7100円です。男性の全体の平均が9600円、20代男性7400円ですから、女性は、男性より低いことが分かります。

参照:生命保険文化センター「2022(令和4)年度 生活保障に関する調査

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万が一の時の公的制度、高額療養費


高額療養費支給申請書
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通常、病院で治療を受ける時は健康保険証を提示することで治療費の自己負担割合が3割となり、安心して受診することができます。しかし、手術などで治療費がかさむ場合はそうは言っていられません。ただ、このように入院や手術で高額な治療費がかかる場合は「高額療養費制度」が利用できるようになっています。

高額療養費制度とは、同一月に同一の医療機関でかかった医療費の自己負担が一定額を超えると、超えた部分について高額療養費が支給され、自己負担額が一定の金額を超えないため、負担を軽減できるという健康保険の制度です。

自己負担限度額は、年齢や所得水準によって異なります。70歳未満の一般的な所得水準(標準報酬月額28万~50万円の方)なら「80,100円+(医療費-267,000円)×1%」で計算することができます。そして、1年のうち高額療養費を複数回利用することになった場合は、4回目以降の負担上限は4万4400円と下がります。

尚、ここでいう医療費には、差額ベッド代や食事代、先進医療にかかる費用など、健康保険が適用されないものは含みません。また、大企業で独自に健康保険組合を運営している場合は、もっと自己負担上限が低いケースもあります。自身の勤め先はどうか確認してみましょう。

図:筆者作成