慣れてきたら投資先を分けてみよう


分散投資
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相談者は5000円で積み立てを始めるにあたり投資信託の数を何本にしようか悩んでおられますが、私のおすすめは1本です。

毎月の積立額が少ないうちは本数を分けず1本にしておくことで管理もしやすくなるでしょう。慣れてきて積立額を増やそうといった時に本数を増やすことも検討してみてはいかがでしょうか。

例えば、積立額を1万円に増額する際、株式ファンドと債券ファンドで5000円ずつ、それぞれ違う値動きのもの2本に分けて保有し、リスク分散するという考えです。

投資信託を分ける、すなわち投資先を分けると、値動きが異なる別々のマーケットに投資をできるため、どちらかが下落した際、別のファンドがその下落を下支えしてくれる効果があります。場合によってはどちらかが下落した時にはもう一方が上昇していることもあるでしょう。

そうやってリスクを分散することは長期投資の基本です。投資に慣れてきたら金額を増やして投資先の本数も増やしていきましょう。

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まとめ

2024年から新NISA制度が始まります。投資金額が拡充され非課税期間も無制限と大幅に改善されますので、注目度が高く来年からの新NISAを利用して投資を始めようと考えている人が増えてきました。

国も「貯蓄から投資」という方針を掲げています。相談者のように20代のうちから少しでも投資を始めて、投資がどのようなものか体験し徐々に投資額を増やしていくと良いでしょう。

繰り返しになりますが、投資を始めるうえで大切なことは、投資金額や投資先ではなく投資する目的をまず始めに決めることです。そして投資期間を決め、投資先を決める、この順番を忘れずにいてください。

※資産運用や投資に関する見解は、執筆者の個人的見解です。投資に関する最終決定は、お客様ご自身の判断でなさるようお願いいたします。