米メディアは「音声コンテンツ」にも力を入れている

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ニュースアプリという点では、日本同様に「動画ニュース」のサービスも多いですが、アメリカと日本との大きな違いは、文字や動画のみならず「音声」コンテンツも人気だということです。

例えばポッドキャストは隆盛を極め、ニューヨークタイムズやウォールストリートジャーナルなど各大手メディアが使いやすくて情報盛りだくさんなコンテンツ作りに注力していますし、視覚障害者のために「音声オプション」があるウェブの記事も見られます。

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Z世代に人気のニュースソース

若い世代に人気のニュースソースも多岐にわたっています。例えば、「16-24歳(つまりZ世代)に人気のニュースソースは?」という記事では、アメリカのみならずイギリスでもInstagram、Facebook(Meta)、X(Twitter)、TikTokなどが挙げられています。

特に経済や金融のネガティブなニュースは、気軽なSNSに頼る傾向があるようです。例えば「TikTokではユーザーの43%がすべてのニュースをTik Tokから収集していて、そのような利用スタイルはここ数年で倍に増えている」と、つい最近もニューヨークタイムズで報じられたばかりです。

加えて、潮流ではなくニュース価値のあるものに焦点を当てたinkl、科学、話題、政治、テクノロジーに関連したニュースに強いとされるDiggなどのサービスもあります。

結局のところ、人口が3億人を超えるアメリカでは、人々が使うサービスも多種多様ということがわかります。時事ネタといっても政治、経済、事件、国際、IT、芸術、スポーツ、地元、天気、トレンドなどジャンルもさまざまですから、どのメディアやアプリが選ばれるかは、それぞれの政治的思考、嗜好やライフスタイル、目的などに応じて大きく異なっていると言えるでしょう。