タワマンの駐車場を利用する際の注意点

マンションの駐車場が立体駐車場や機械式の場合、利用する際は注意が必要です。
ここでは、駐車場の利用料金や出入り方法など、利用する際に気を付けたいポイントを解説します。

入出庫する際は時間に余裕を持つ

マンションの駐車場が機械式や立体駐車場の場合、入出庫に時間がかかることがあります。
特に雨や雪など、天候が悪い日の朝は、家族の送迎や通勤のため、車を利用する人が増えます。
出庫の順番待ちのため行列ができ、いつもより時間がかかる恐れがあります。
中には、雨の日は車を出すのに30分以上かかったというケースもあるので注意が必要です。

操作ミスに注意する

機械式駐車場では、操作ミスにも注意が必要です。
例えば機械式駐車場の1つでもあるパズル式では、出庫時にゲートの閉め忘れが起こりがちです。
パズル式は出庫後一度車から出て、操作盤を操作しゲートを閉めなくてはならないためです。
トランクに大きな荷物を入れるなど出庫してから作業する場合、他の作業に気を取られてしまい、操作盤の操作を忘れゲートを閉め忘れることがあるので注意が必要です。
また、鍵を指す操作盤の場合、鍵の取り忘れも起こりやすいです。
他にも、機械式駐車場ではドアミラーやアンテナを出したまま格納するといった車側のミスが起こると、破損につながる可能性もあるので気を付けましょう。

駐車場利用料金は事前にチェック

住んでいるマンションが分譲の場合、駐車場の契約には賃貸タイプと分譲タイプがあります。
賃貸方式は空いている駐車スペースを、利用料金を支払って借りる方法です。
毎月の駐車場代を支払う必要がありますが、駐車場の維持や管理は管理会社が行ってくれます。
一方、分譲タイプは駐車場を購入し利用する方法です。
自分の所有物となるため管理会社へ駐車場代を支払う必要はないものの、その分毎年固定資産税が発生します。
分譲マンションの場合、駐車場は賃貸方式であることがほとんどですが、中には分譲タイプのマンションもあるので事前に確認することが大切です。

車両の制限サイズを確認

機械式駐車場の場合、どのメーカーのどんな種類であっても、入庫できる車両サイズには制限が設けられています。
平面駐車場でも区画からはみ出すような車幅・車長の車は断られますが、機械式駐車場ではそこに車高と重量の制限もプラスされます。
古いタイプの駐車場では、セダン型を前提にしているため、近年人気を集めている天井が高い軽自動車やミニバンは入庫できない可能性があります。
本体サイズが制限内に収まっている場合でも、タイヤのサイズをアップしたり、ルーフキャリアなどオプション装備を付けたりすることでサイズオーバーとなり、入庫できないこともあるので注意が必要です。
万が一サイズ制限を超えているのに使用した場合、車体に傷がついたり、ドアが開かなくなったりといった事故やトラブルにつながる恐れがあります。

タワマンの駐車場の最新トレンド

続いては、タワマンの駐車場事情について、最新のトレンドをご紹介します。

電気自動車やプラグインハイブリッド車の普及

最近は電気自動車やプラグインハイブリッド車用の充電システムを完備した駐車場も増えています。
電気自動車やプラグインハイブリッド車のように、電気の力を利用して走る車は環境に優しくエコであるとして近年需要が高まっていますが、使用するにはEV充電システムが必要です。
戸建て住宅の場合、駐車場に電源を引けば良いですが、タワマンに多い機械式駐車場の場合は充電環境を整えるのが難しいといった問題があり、なかなか普及が進みませんでした。
しかし最近は充電システムに関する問題も解消され、都心のタワマンでもEV充電器を設置しているところが増加しています。
EV車は災害時に非常用電源としても使えるため、今後もますます需要が高まるのではないかと予想されます。
車の買い替え時に電気自動車やプラグインハイブリッド車を候補に入れている方は、充電設備の有無もしっかり確認することをおすすめします。

シェアリングエコノミーの拡大

最近は、カーシェアリング付きのタワマンも増えています。
カーシェアリングとは、車を複数人で共同利用するシステムです。
マンションの駐車場に共同利用できる車が用意されているので、使いたい時は予約をすればすぐに利用することが可能です。
マンションの提供するサービスなので、通常のレンタカーやカーシェアリングのように、使用する度に店舗まで行かなくても良いほか、自家用車を所有していなくても、気軽に車を使える点がメリットです。
また、自家用車ではないため、保険や自動車税、駐車場代など維持管理にかかる費用を抑えることもできます。
お出かけの時しか使わないなど、使用頻度が低い場合は、自家用車を所有するのではなく、カーシェアリング付き物件を選ぶのも1つの方法です。

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タワマンの駐車場を検討する際のポイント

物件自体は気に入っても、本当にこの駐車場で良いのか、判断に悩むこともあるでしょう。
そこで、タワマンの入居前にチェックしておきたいポイントをご紹介します。
入居してから駐車場に関することで後悔しないよう、ぜひ参考にしてみてください。

駐車場の利用料金

駐車場の利用料金は都心に近くなればなるほど高くなる傾向にあり、特に相場が高いと言われる港区や千代田区では月5万円前後かかります。
ここまで高くなくても、東京23区内のタワマンでは機械式駐車場が多いため、料金は月3万円前後と言われています。
駐車場の利用料金は、当然ですが家賃や住宅ローンのほかにかかるため、これらを支払っても生活に支障はでないか、事前に検討することが大切です。

利用台数に制限はあるか

マンション駐車場を利用する際は、車の台数にも気を付ける必要があります。
タワマンの駐車場のほとんどは、停められる台数に限りがあるため、基本的に契約できるのは1世帯1台です。
もしも空きがあれば複数台契約することもできますが、他に駐車場を利用したいという人が現れれば返さなくてはならないという特約を事前に結んでいるケースがほとんどです。
2台以上所有している場合は、もしマンション内の駐車場が使えなくなった時に近くの良いところに月極駐車場はあるのか、あらかじめ調べておくと良いでしょう。

来客用駐車場の有無

自宅に家族や親せき、友人が車で遊びに来ることもあるかもしれません。
近くにコインパーキングがない場合、車の置き場所に困る可能性があります。
来客が停められる駐車スペースはあるのか、確認しておくと安心です。
一般的に分譲マンションの場合、来客用駐車場の台数は多くなく、数台分しかスペースがないこともあります。
その限られたスペースを入居者全員が共有して使用するため、年末年始やお盆などは、混雑が予想されます。
利用を検討している方は、事前に来客者用駐車場のルールや予約方法、利用料金をチェックしておきましょう。