機械式駐車場の利用時に気を付けたいポイント

タワマンに多い機械式駐車場は、適切に使用しなければ事故やトラブルを起こす原因となります。
ここでは、機械式駐車場の利用時に気を付けたいポイントをご紹介します。

運転手以外は先に降りる

機械式駐車場では、運転手以外は装置の外で乗り降りしてください。
模試も子どもも一緒に乗せたまま入庫する場合は、必ず装置から退出したことを確認してから操作を行いましょう。

子どもを装置に近づけない

装置の利用中はどうしても子どもから目を離してしまいがちです。
しかし、機械式駐車場では大人が目を離した一瞬の隙に、子どもが装置に貼りこんだり、隙間に転落したりといった事故が起こっています。
子どもと一緒に利用する際は、必ず手をつなぐなどの対策を取り、装置に近づけないよう注意しましょう。

誰かの鍵が挿してある時はいじらない

鍵を挿して利用する操作盤の場合、操作後に取り忘れてしまう人もいます。
しかし、安易に取り忘れだと考えるのは非常に危険です。
もしかしたら、装置内にまだ人が残っている可能性があり、操作したことで事故やトラブルを引き起こす危険性があるからです。
万が一、操作盤に他人の鍵が挿してあった時は、管理人に報告するなどして、自分で絶対に操作しないよう注意してください。

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タワマンの駐車場に関するトラブル事例

最後に、タワマンの駐車場を巡って実際に起こったトラブル事例をご紹介します。
駐車場のあるマンションではどこでも起こり得る問題です。
トラブルを未然に防ぐためにも、対策方法を知っておきましょう。

無断駐車トラブル

契約している駐車スペースに、自分のものではない車が駐車されているとトラブルに発展することがあります。
無断駐車には故意ではなく勘違いから駐車してしまったケースもあれば、わかっていて止める悪質なケースがあるため、まずは管理人に相談することをおすすめします。
管理人はそれぞれの区画を契約している人の氏名や車のナンバー等を含む情報を持っています。
そのため、間違っているのであれば、管理人経由で連絡してもらうことで、解決することがほとんどです。
一方、自分が契約していないにも関わらず、空いていたからという身勝手な理由から他人のスペースに無断駐車する悪質な人も存在します。
このようなケースは一時的なものが多く、時間が解決してくれることがほとんどです。
しかし、管理人や警察に相談しても根本的な解決にはつながりにくいため、未然に防ぐためにも、使用していない時にはカラーコーンや看板を設置するなど、簡単に停められないようにしておくことをおすすめします。

大雨による冠水トラブル

地下に格納する機械式駐車場や地下の立体駐車場のタワマンで近年増加傾向にあるトラブルです。
一時的に凄まじい雨が降るゲリラ豪雨によって、大量の雨水が地下へ流れ込むことで駐車車両が冠水被害に遭ってしまうのです。
ゲリラ豪雨はいつどこで起こるかわかりません。
これまで被害に遭ったことはないから大丈夫と甘く見ていては大変危険です。
マンションの管理組合が加入している保険では補償されないことがほとんどのため、冠水被害から愛車を守りたいなら、個人で保険に加入することをおすすめします。

センサーによるトラブル

機械式駐車場では、安全のためにセンサーがついており、区画からはみ出ているなど何かしら異常を検知するとセンサーが反応します。
「ドアミラーをたたんでいなかった」「規格外の車両をとめてしまった」「半ドアだったのが衝撃によって開いてしまった」など、センサーが反応する理由は様々ですが、反応した場合は他の車両も入出庫できなくなるため、他の利用者に迷惑がかかります。
さらに、装置内でドアが開いてしまった、規格外の車両を止めてしまった場合、車両だけでなく機械式駐車場そのものを破損や故障させる可能性があります。
破損や故障の程度によっては、復旧までに時間がかかるだけでなく、修理費用を負担しなければいけません。
他の利用者のタクシー代を負担しなければならないこともあるため、利用時は細心の注意を払うことが大切です。

今回はタワマンの駐車場事情について詳しく解説しました。
タワマンの駐車場には、「平置き駐車場」「機械式駐車場」「立体駐車場」と大きく分けて3つの種類があります。
特に都心部などスペースに限りがある場所では、機械式駐車場方式を採用しているところが多いです。
機械式駐車場には、盗難や車上荒らしなどの被害に遭いにくいといったメリットがある一方で、車の出し入れに時間がかかったり、駐車できる車のサイズが決まっていたりするなどのデメリットも存在します。
平置き駐車場や立体駐車場にもそれぞれメリット・デメリットがあるため、タワマンの駐車場利用を検討している方は、自分に最も適しているのはどれなのか、しっかり検討することが大切です。
また、最近はカーシェアリングやEV充電器のついたマンションも増えています。
買い替えで電気自動車を検討している方や車を手放すか考えている方は、こういったサービスがあるかどうかもチェックしておくと安心です。