介護業界におけるバリデーションの目的とは?効果やテクニック、資格を解説

介護業界におけるバリデーションの主な効果

介護業界におけるバリデーションの主な効果は以下の通りです。

自尊心を取り戻せる
ストレスが緩和される
不安が和らぐ
他者とのコミュニケーションを取れる
BPSD(行動・心理症状)が緩和される

このように、バリデーションによって認知症の方にさまざまな効果がありますが、家族や介護職員にとっても以下のような効果が期待できます。

認知症の方に共感・受容できる
ストレスが緩和される
信頼関係を築ける

このように、バリデーションはご本人にはもちろん、介護者にとっても大きな効果が期待できるのです。

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介護業界におけるバリデーションの基本的態度

介護業界におけるバリデーションの基本的態度は以下の通りです。

真摯に向き合う(傾聴する)
共感する
ごまかさない
嘘をつかない
評価・否定しない
行動を強制しない
行動を誘導しない

基本的態度は一般的なコミュニケーションでも重要になりますが、ついついやってしまいがちな項目が含まれます。

たとえば、介護の現場では認知症の方は「帰りたい」と発言することがありますが、それに対して介護者の方が「家はここですよ」や「食事にしましょう」などと返事をしてしまうことは、嘘もしくはごまかしになってしまうため、信頼関係の構築には不適切です。

ほかにも、時間が限られているからといって「食事を食べましょう」のように行動を強制したりすることもバリデーションにおいては不適切とされています。