ホテルは短期滞在する所で、長期間利用するならウィークリーマンションやマンスリーマンションを利用したほうが良いと考えている方もいるのではないでしょうか?
しかし、最近は長期滞在者に対応したマンスリーホテルが増えており、需要も急拡大しています。
そこで今回は、そもそもマンスリーホテルとはどのような所なのか、特徴やマンスリーマンションとの違い、メリット・デメリットなどをご紹介します。
また、マンスリーホテルが向いている人の特徴や、マンスリーマンションのメリット・デメリット、自分に合った滞在先を選ぶポイントも解説しています。
長期滞在先を探している方は、ぜひ参考にしてください。

マンスリーホテルってどんな所?

まずは、マンスリーホテルとはどのような場所なのか、マンスリーマンションとの違いも含めて解説していきます。

マンスリーホテルとは

1ヵ月以上の長期利用も可能なホテルのことです。
通常、ホテルというと1泊や2泊、長くても1週間程度の短期の滞在に使われることが多いです。
しかし、マンスリーホテルならリーズナブルな価格でホテルに長期滞在することが可能です。
さらに、利用に関しては通常のホテルと同じく、チェックイン・チェックアウトのみで気軽に利用できます。
そのため、マンスリーホテルの需要は近年増加傾向にあり、長期滞在者に対応しているホテルや予約サイトが増えています。

マンスリーマンションとの違い

マンスリーマンションは、1ヵ月や2ヵ月など短期間だけ住みたいという方を対象としたマンションです。
通常のマンションやアパートとは違い、敷金礼金などの初期費用が必要ありません。
加えて、冷蔵庫やテレビ、洗濯機や電子レンジなど生活に必要な家具家電も用意されているので、面倒な引越し作業をしなくても、その日から生活できる環境が整えられています。
以下では、マンスリーホテルとマンスリーマンションの違いをご紹介します。

早期予約で費用が安くなる

基本的に、マンスリーマンションの場合、早期に予約してもかかる費用は変わりません。
一方、マンスリーホテルは、長期滞在割引や早期予約すればその分料金を抑えて宿泊できる所も多いです。
ホテルによっては、手続きもWebサイトで完結できるため、必要書類の提出や鍵の受け渡しなどもなく、宿泊時には通常のホテル利用と同じように、ホテルに向かうだけで泊まることが可能です。

広さが決められている

マンスリーマンションの場合、様々な間取りや広さの中から、条件に合った物件を選ぶことが可能です。
一方、マンスリーホテルは、部屋の広さが決められています。
したがって、ゆっくり寝たいからと大きいベッドを希望した場合、部屋のスペースを圧迫し、窮屈感を感じる可能性があります。
また、安さを重視してホテルを選んだ場合、手狭な印象を受けてしまうかもしれません。

家事の有無

マンスリーマンションでは、掃除や洗濯、食事の用意などの家事は、備え付けられた家具家電を使い、全て自分で行います。
一方、マンスリーホテルの場合、室内の掃除やベッドメイキングは基本的にホテル側が行います。
希望しない時には断ることも可能です。
掃除を希望する時間帯をホテルに相談することもできますが、必ずしもその時間にできるとは限りません。
洗濯に関しては、コインランドリーを利用するか、ランドリースペースのあるホテルなら自分で洗濯できます。
ホテルによってはクリーニングを頼むこともできますが、その分費用はかかるため、長期滞在する際は洗濯をどうするのか、考えておくと良いでしょう。

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マンスリーホテルの需要が急拡大している!その理由は?

マンスリーホテルの需要拡大により、長期滞在に対応したホテルも増加しています。
需要が急拡大している理由はどこにあるのか、詳しく見ていきましょう。

コロナ禍で宿泊者が激減した

マンスリーホテルの需要急拡大の背景には、コロナ禍でホテルの宿泊者が激減したことも関係しています。
なんとか宿泊者を確保しようとホテル側は宿泊費を値下げしました。
リモートワークによって場所にとらわれない自由な働き方が浸透したことで、「いつもと違う環境で仕事がしたい」「落ち着いた場所で仕事をしたい」とホテルに長期滞在する方が増えたと考えられます。

長期宿泊者が増加傾向にある

リモート会議が広まったことで、会議や顔合わせを目的とした1~2泊の短期的な出張は減少すると予測されています。
そこで、ホテル側は長期宿泊者を取り込むべく、長期滞在者向けの宿泊プランを打ち出しました。
これにより、現場に赴く必要のある建設業の方や客先に常駐する必要のあるIT業界の方など、これまでマンスリーマンションを利用していた層がホテルに流れ、長期宿泊者が増加傾向にあると考えられます。

ホテル側にも多くのメリットがある

長期宿泊者の受け入れは、ホテル側にも多くのメリットがあります。
長期宿泊者は1週間以上、平均3週間以上の滞在が見込まれるため、稼働率を上げ、平日の空室率を下げることが可能です。
また、長期宿泊者の場合、1泊2泊の短期利用に比べ、清掃の回数が少なくなります。
さらに、チェックイン・チェックアウトの手間も削減できるため、結果的に人件費を削減しコストダウンにつながります。