新宿駅の南口から甲州街道を八王子方面に進み、途中左手に入って10分弱歩くと南新宿の住宅街に忽然と現れる、蔦の絡まった築60年を超える古民家にあるパン屋さん「パン屋塩見」。

気づかないと素通りしてしまいそうです。

お店の左手には、大変立派な木が佇んでいます。著名な小説家、田山花袋の終焉の地の碑があり、この辺りに住まわれていたことが伺えます。

木の重厚なドアを通ってお店の中へ。入り口左手には薪窯用の薪が積まれていました。

中はそれほど広くないスペースに、実にシンプルな陳列になっています。

パンは2種類、カンパーニュと食パンのみです。カンパーニュはホール、1/2、1/4のいずれかが選べます。また食パンは1本(2斤相当)か1/2本が選択可能。カンパーニュは計り売りも可能なようです。

パン屋塩見さんは2020年秋のオープン。沖縄宗像堂で修業されたオーナー塩見さんが薪窯で焼く力強いパンはシンプルながら大変奥深いパンです。

迷うことなく、カンパーニュと食パン双方を購入しました。

【購入したパン】

*食パン(1/2本)

都内では貴重な、薪窯で焼かれるパンは、焼き色が素晴らしく見とれてしまいます。

持つとずっしりと重く、私の大好きなパン。そして薪の香りをしっかり感ずることができ、まるでBBQを食べているような香ばしい香りがします。薪窯の遠赤外線効果でクラストはカリカリでクラムはもっちり。サンドイッチにもぴったりですが、そのままリベイクして小麦の味わいと薪の香りを楽しむか、バターを塗って頂くのが、この奥深いパンを愉しむのには良さそうです。

*カンパーニュ(1/4)

こちらも食パンと同じく存在感のある重さで、心地よい酸味があるハード系好きにはたまらないパンです。クリームチーズとスモークサーモンを挟んでサンドイッチにするなど、酸味を生かして様々なバリエーションが愉しめそうです。

パン屋塩見さんの質実剛健なパンは、パン好きのハートを揺さぶる要素が満載のパンでした。

<SHOP INFORMATION>

【店名】パン屋塩見

【住所】東京都渋谷区代々木3丁目9−5

【電話番号】03-6276-6310

【営業時間】12:00~18:00

【定休日】水・木

※写真の商品の種類、価格は、2024年2月現在の情報となります。

※営業時間・定休日は変更となる場合がございますので、ご来店前に店舗もしくはSNSなどでご確認ください。