爽やかな森林を思わすティートリーの精油。効能・おすすめの使い道を紹介

ティートリー(ティーツリー)はオーストラリアが原産の常緑樹で、清涼感のあるフレッシュな香りが特徴的です。抗菌、抗ウイルス作用などさまざまな効能を持っているため、香り以外にもさまざまな取り入れ方ができます。本記事では、ティートリーの特徴や効果効能、日常への取り入れ方を紹介していきます。

ティートリーの基本情報

森林の中にいるような気分にさせてくれるティートリーの香り。その精油は、葉から抽出されます。まずは、ティートリーの植物的な特徴や香り、名前の由来などについて解説していきます。

ティートリーの特徴

ティートリーはフトモモ科に属する常緑樹で、別名をメラレウカ、メディカルティーツリーと呼びます。また、ティーツリーと表記されることも多いです。原産はオーストラリアですが、現在ではインドネシアでも自生しています。

ティートリーは日当たりの良い場所で自生し、7~8メートルの高さまで育ちます。葉は松のように細長い形状をしており、開花は4月から6月にかけて。小ぶりな筒状の花は、白、ピンク、紫などの色をしています。花言葉は「強い味方」「清潔」です。

ティートリーの香り

ティートリーの香りは、精油の分類上ではグリーン系に属します。精油は花からではなく葉から水蒸気蒸留法で抽出され、香りの強さは弱~中程度です。

ティートリーはスッキリと清涼感のある爽やかな香りをしており、ユーカリに似ていると表現されることもしばしば。鼻が通るようなフレッシュさがありますが、どこか優しい印象を感じられる点も魅力です。

ティートリーの由来

ティートリーは英語表記にすると「tea tree」。日本語では「お茶の木」という意味になります。その名前の由来はティートリーの歴史が関係しており、原産地であるオーストラリアの先住民、アボリジニがお茶として飲んでいたことが名前の由来と言われています。

ティートリーの用途

ティートリーは、先述したアボリジニの人々から非常に重宝されてきました。メディカルハーブと考えられ、お茶として飲む他にもさまざまな用途で使用された歴史を持っています。樹がカヌーの材料として用いられた他、傷薬や抗菌薬など、人を癒やすのに使われることも多くありました。

また、第二次世界大戦中には、オーストラリア兵の常備薬であったと言われています。当時は主に、抗菌薬や昆虫忌避剤として重宝されていたそうです。

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ティートリーの効果効能

ティートリーの香りは、気持ちを前向きにしてくれると言われています。また、健康や美容にもさまざまな効果をもたらしてくれます。ここからは、ティートリーの効果効能をチェックしていきましょう。

精神への効果効能

ティートリーの香りはリフレッシュに最適です。清涼感のあるシャープな香りは気持ちを切り替え、元気を与えてくれるでしょう。イライラや抑うつ感など、ネガティブな気分の時にティートリーの香りを利用すると、きっと前向きな気持ちになれるはず。

美容への効果効能

ティートリーは古くより抗菌薬として使用されていたことからも分かるように、高い抗菌、抗炎症作用を持っています。そのため、ニキビケアに効果的と言われています。

また、消臭効果にも優れているため、汗のニオイを予防するのにも役立ってくれるでしょう。

健康への効果効能

ティートリーは抗菌、抗炎症作用だけではなく免疫調整作用も持っています。かゆみを抑える効能もあるため、虫刺されや足水虫、シラミなどのトラブルに効果的。

また、女性の悩みに多いカンジダ菌にも高い効果を発揮するとの研究結果も発表されています。感染症予防や花粉症対策にも用いることができる万能さは、まさしくメディカルハーブです。